6年ぶりの全国ツアーを開催するサザンオールスターズ

　サザンオールスターズが6年ぶりに全国ツアーを開催する。来年1月にスタートし、5月まで5大ドームを含む全国13カ所で26公演。来年3月にアルバム「THANK　YOU　SO　MUCH」を発売することも決まった。 【写真】サザンオールスターズが6年ぶりの全国ツアーに込めたメッセージ 　平均年齢68・2歳のメンバー5人が全国に感謝の気持ちを届ける。ツアーは1月から4月上旬までの前半戦を各地のアリーナ会場で開催。その後の後半戦を5大ドームで行う。5月28、29日の東京ドームまで全26公演で計50万人を動員予定。25公演を超えるツアーは、92～93年に40公演を開催した「歌う日本シリーズ」以来、32年ぶり。所属レコード会社は「最多の55万人を動員した（19年の）前回ツアー並みの規模になります」としている。 　開幕の地に選んだのは今年、能登半島地震と豪雨被害に見舞われた石川県。桑田佳祐（68）をはじめとしたサザンチームには被災地支援など「何もできていない」というもどかしさがあるといい、明るい話題を届けようと北陸の地から旅を始める。会場は石川県産業展示館4号館。同県での公演は99年以来、26年ぶりとなる。 　ツアー開催中の3月には通算16枚目のアルバム「THANK　YOU　SO　MUCH」を発売する。当初は「年内にリリースするべく制作中」としていたが、過密極めるスケジュールと作品へのこだわりから時期がずれ込んだ。連日スタジオに通い詰めており、桑田は9日放送のTOKYO　FM「桑田佳祐のやさしい夜遊び」で「アルバムの全曲のリズムどりと歌入れが終わりました」と制作が順調に進んでいることを報告している。発売日や収録曲などの詳細は今後発表される。 　ツアー名もアルバムと同じタイトルを採用した。サザンは「この言葉に想（おも）いを込めて。『THANK　YOU　SO　MUCH』」とコメント。5人がまさに「どうもありがとう」の気持ちを届ける、ファンへの恩返しのステージとなりそうだ。（高原　俊太） 《「ロッキン」来月アンコール上映》　「最後の夏フェス」と宣言して出演した9月の「ロック・イン・ジャパン・フェスティバル」（茨城・国営ひたち海浜公園）では、最後のサザンの雄姿を目撃しようと全国の映画館でのライブビューイングも合わせて約20万人が見守った。その熱狂ぶりを受け、来月13日から5日間、全国235の映画館でライブビューイングをアンコール上映することが決定。収益の一部は能登半島地震と豪雨の被災地支援の義援金として寄付する。 【サザンとドームツアー】 　▼初開催　99年、全国ツアーの一環として、東京、大阪、名古屋、福岡の各ドームで。4大ドームツアーは当時、史上7組目の開催となった。 　▼5大ドーム　05、15年の2回、4大ドームに札幌を加えた5大ドームで開催。 　▼6大ドーム　19年には埼玉・メットライフドーム（当時）を加えた6大ドームで。40周年記念ツアーの一環として行われた。