菅原明 G1ジョッキーとして臨む初の大舞台“原点の場所”で凱旋Vへ 中山は特別な競馬場
「スプリンターズS・G1」(29日、中山)にトウシンマカオで挑む菅原明良騎手(23)=美浦・高木=にとって、中山は特別な競馬場だ。「慣れ親しんだ中山のG1でチャンスのある馬に乗せてもらえるので、頑張りたいです」と意気込む。 菅原明が生まれたのは中山競馬場から徒歩数分の場所。「家から歓声が聞こえるくらい近いですよ」と当時を懐かしむ。小さい頃の遊び場は中山競馬場。自然と競馬に触れ合い、騎手を目指すようになった。“ジョッキー菅原明”の原点の場所といっても過言ではない。 その中山でのG1だからといって肩に力は入っていない。トウシンマカオとはコンビを組んで重賞2勝と特徴をつかんでいる。「中山ではオーシャンSを勝っているし、馬の邪魔をしないようにいい競馬ができればと思っています」とうなずく。自分がやるべきとことは分かっている。 自身にとっても宝塚記念をブローザホーンで制し、G1ジョッキーとして挑む初の大舞台。「一つ勝ってもっと勝ちたいという気持ちになりました」と前を向く。一つ勝つことがゴールではない。凱旋となる今回のG1で、23歳の若武者が新たなスタートを切る。(デイリースポーツ・小林正明)