ポータークラシックがつくる大人の名品“キャスケット”とは?「剣道着」の職人が織る最高級素材を使用!
こだわり抜いたポータークラシックのものづくり
今回ピックアップしたキャスケットはポータークラシックのアイテム。ポータークラシックは世界的に知られデザイナーの吉田克幸とその息子である玲雄が2007年に創業した。メイド・イン・ジャパンにこだわり、「世界基準のスタンダード」をコンセプトにしてコレクションを展開するブランドだ。 紹介する「PC KENDO CASQUETTE」は、ブランドを代表する素材「PC KENDO」でつくられたもので、この素材に使われている糸は希少なシーアイランドコットン。ご存知の方の多いだろうが、シーアイランドコットンは18世紀、カリブ海の西インド諸島で栽培が始まり、やがてアメリカで生産されるようになった綿で、栽培がとても難しく、収穫量は全綿花のわずか10万分の1程度しかない。その希少性の高さから「奇跡の綿花」とも呼ばれる。この最高級のコットンを使って、限られた有段の剣士だけに提供する「剣道着」の職人が織ったのがこの「PC KENDO」という素材だ。 通常の剣道着は硬くてゴワゴワとしているが、何度も洗いをかけ、ソフトで肌触りよく仕上げているため、快適なかぶり心地を備えている。カラーは赤みを抑えたくすんだアンティーク調のインディゴブルー。糸それぞれがムラなくきれいに染まる「ロープ染色」と呼ばれる手法を使って染め上がられており、着るほどにそのブルーは味わいが増す。 また帽子の天ボタンに使われているのは日本を代表するレザーブランド、グロックレザーが製作した92.5%純銀という高級素材の「925 SILVER」で、表面にピースマークがこの刻印されている。そしてこのキャスケットをポータークラシックと共作したのが、日本が世界に誇る帽子メーカーのキジマタカユキ。ポータークラシックというブランドの思いやこだわりが、このキャスケットには凝縮されている。
ポータークラシック 銀座 03-3571-0099
文:小暮昌弘(LOST & FOUND) 写真:宇田川 淳 スタイリング:井藤成一