『ホライゾン ゼロ・ドーン』が発売された日。新規タイトルながら販売本数2000万本突破のヒット作。息を呑む絶景と機械獣のグラフィックに誰もが驚愕した【今日は何の日?】
文:ウワーマン ※本記事は、2023年3月2日にアップした記事を再編集したものです。 【記事の画像(7枚)】を見る 原始的な人類と機械の獣たちのミスマッチがたまらない いまから7年前の2017年(平成29年)3月2日は、プレイステーション4(PS4)用ソフト『Horizon Zero Dawn(ホライゾン (ホライゾン ゼロ・ドーン))』が日本で発売された日。 『Horizon Zero Dawn』は、ソニー・インタラクティブエンタテインメントから発売されたオープンワールドのアクションRPG。当初はプレイステーション4の独占タイトルだったが、2020年8月7日には待望のPC版も発売。シリーズ1作目でありながら、2021年11月28日の時点でPS4とPCを合わせた累計実売本数が2000万本を突破するほどの人気を獲得した。 いわゆるポスト・アポカリプスのSF作品でストーリーの評価も高い。ゲームの舞台となるのは、文明が崩壊して機械の獣たちが大地を支配する未来の地球。人類は辛うじて生き残り、狩猟や採集が頼りの原始的な生活を送っているのだが、そのすぐ隣にはハイテクノロジーの塊である動物を模倣した機械の獣が闊歩しているという、ミスマッチな世界観が非常にユニークだ。プレイヤーは主人公のアーロイとなり、自身の出生の秘密や人類文明の崩壊の謎に迫っていく物語が描かれる。 本作をプレイして真っ先に驚くのが、超綺麗な最高峰のグラフィックについてだろう。どこを見回しても思わずため息が漏れるような絶景に、多くの人が感動したに違いない。冠雪した山々や木漏れ日が降り注ぐ森の中など自然の美しさもいいのだが、機械獣のメカメカしい造形も最高だ。加えて、そこかしこで見られる廃墟の数々がたまらないのなんの。 建造物が朽ちていく様子はどうにも人を惹き付けるようで、廃墟は雰囲気バツグンの撮影スポットに様変わりする。フォトモードがかなり優秀なのでメインストーリーそっちのけでカメラマンに徹してしまったなんて人も多かったのではないかな。筆者もゲームで初めて撮影にハマってしまい、気分はもはや風景写真家だった。実在する場所がモデルになっていたりもするため、元ネタ探しを楽しんだ人もいたはずだ。キリンを遥かに巨大化させたような機械獣“トールネック”の頭の上から見た景色の雄大さはいまでも忘れられない。 機械獣とのバトルは『Horizon Zero Dawn』ならではのおもしろさに溢れている。アーロイは小型のハイテク機器“フォーカス”を使ってあらゆるものをスキャンできるのだが、機械獣をスキャンすると攻略に役立つデータがわんさか手に入る。この情報をもとに弱点を突き、有利に立ち回っていくのが狂おしいほど楽しいのだ。 たとえばトナカイのような機械獣“グレイザー”は背中に燃えやすい“ブレイズキャニスター”を積んでおり、そこを火矢で攻撃してやると大爆発を引き起こせるといった具合。ヤドカリみたいな“シェルウォーカー”なら、背中の資源コンテナの接続部位を破壊すればコンテナが剥離して中身をいただくことだってできる。 ティラノサウルスのような外見の“サンダージョー”は、本作を象徴するような存在の強敵。体中にさまざまな兵器を搭載しているので倒すのに苦労した人も多かったのではないだろうか。こいつの場合は、兵装のひとつである“ディスクランチャー”を脱落させればアーロイが重火器として利用できてしまうのだから驚きだ。このように機械獣の体は細かくパーツが分かれていて、衝撃を与えることで外装や部品がバラバラと剥がれ落ちていくのが気分爽快。どれだけダメージを受けているか、見た目ではっきりとわかるところもよかった。 2017年11月7日には、拡張ダウンロードコンテンツ『凍てついた大地』がリリース。新たなマップに加え、武器防具やスキルも追加された。 2022年2月18日には、本作のエンディングから6ヵ月後の世界を舞台にした続編『Horizon Forbidden West』が登場。さらに、2023年2月22日にはプレイステーション VR2のローンチタイトルとしてシリーズ最新作である『Horizon Call of the Mountain』が発売された。こちらはそれまでの主人公アーロイではなく、元戦士レイアスとなって冒険をくり広げていく。
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