【元宝塚・華優希さん】舞台『千と千尋の神隠し』映画とはまた違う心情を大切にしたい|CLASSY.
大人気舞台『千と千尋の神隠し』の再演が決定!千尋役がクワトロキャストになり、全国を回ってロンドンでも公演します。今回はリンと千尋の母の二役の再演が決まった、元宝塚トップ娘役の華優希さんに舞台にかける意気込みや、ウェルビーイングについての考えかたをインタビューしました。
大人気ジブリ映画の舞台化ですが、気をつけたことなどありましたら教えてください。 ベースに映画があるというのが大前提の舞台化です。ジブリアニメの存在は偉大ですし、ファンがたくさんいらっしゃることを考えると、そちらの影響を受け過ぎてしまいそうになるんです。でも、演出家のジョンは「物まねはしないでください」とおっしゃっていて。今日の制作会見でも、映画の声優から参加されている夏木マリさんが「声優として言っていた台詞を、体を使って言うと全く違う表現になります。演劇として成立しないといけないので、声優の声は忘れて新たに作りました」とおっしゃっていました。この作品に一番長く携わっている方がそう思うんだ、絶対に映画と同じにしなくてもいいんだ、とハッとさせられました。演じるにあたり映画は根本に存在していますがまた違う舞台で、人が体を使って演じているからこその心情を、大切にしたいと改めて思いました。 今回の舞台に向けて準備したことはありますか? 宮﨑駿さんが書かれた本を読んで、その世界に浸っていました。この物語を作ろうと思った経緯などを知ることができたのは、作品を理解する上で役立ったと思います。
去年の舞台『キングダム』に続き二度目の帝国劇場での舞台ですが、華さんにとって帝国劇場はどんな存在でしょうか? もともと舞台を観に行くだけでも、すごく重みを感じる劇場でした。でも去年、舞台『キングダム』で立たせていただいたときは、観劇していたときとは違う次元の重みをどんと感じましたね。今までこの舞台で演劇やミュージカルの歴史を積み上げてきた先輩方の想いを感じたんだと思います。帝国劇場が建て替えることになり、今年がクロージングの一年になるので、歴史に刻まれる作品に出演できる喜びを感じながら、一日一日大切に演じたいと思っています。