台湾東部地震 余震の多くは本震震源の北側で発生か 研究家らが見解
(台北中央社)3日に起きた東部海域を震源とするマグニチュード(M)7.2の地震。その後の余震は4日午後1時57分までに365回に達したことが交通部(交通省)中央気象署(気象庁)の統計で分かった。気象に関する研究家らがつくる団体「台湾台風論壇」は4日、フェイスブックのファンページを更新し、余震の多くが本震震源の北側で発生しているとの見解を示した。 同団体は余震の震源について、本震の震源以北と東部・花蓮県花蓮市内を南北に走る米崙断層、その延長線上にある海域周辺に分布していると指摘。余震の回数は減り、規模も小さくなってきているとしながらも、リスクは依然高いとした上で、登山やキャンプ、沢登りなどは控えるよう呼びかけた。 一方で政府系研究機関、中央研究院地球科学研究所の黄信樺副研究員は、余震の震源がどの断層に属しているかは今後さらに調査しなければならず、現在は資料収集中で明確な判断はできないとの見方を示す。 また仮に花蓮県と東部・台東県を南北に走る縦谷断層で余震が起きていた場合、この断層では何年にもわたって大きな地震が起きていないことから、今後規模の大きな地震が起きる可能性に注意する必要があると語った。 (張雄風/編集:齊藤啓介)