(左から)佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史

現在、石原まこちんによる同名のコミックが原作の「THE3名様」全14シリーズ計131話がFODで配信中。1話5分ほどで完結するショートストーリーで、フリーターの3人組がファミリーレストランで緩～い会話を繰り広げる日常系ドラマだ。メインキャラクターのジャンボを佐藤隆太、まっつんを岡田義徳、ミッキーを塚本高史が演じている。 【写真】お揃いのオレンジTを着た佐藤隆太、岡田義徳、塚本高史の3人 ■若者たちのまったくタメにならない会話劇がクセになる！ 2005年にDVDで発売されて以降、大人気シリーズになった「THE3名様」の第1話は、「だって名前がマサシなんだもん」。当たり前のようにファミリーレストラン「BigBoy」に集まった3人の今夜のトークテーマは、“呼び名を変えること”。ジャンボの提案に、名字が“松田”であるまっつんと名前が“幹夫”のミッキーは変える必要がないと気が乗らない。 「名字が“尾崎”ならジャンボ尾崎にあやかっていてまだ許せるけど、“木村”でジャンボというのはおかしい」と訴えるジャンボに対して、「ジャンボ尾崎の本名・尾崎将司の“まさし”とジャンボの名前は同じだから仕方がない」と突っぱねるミッキー。最終的にまっつんがジャンボの新しいあだ名を考えることになるが、ジャンボが半袖Tシャツを着ていたことから“半袖”と適当につけられてしまう。 誰もが納得しない中、最終的には店員にあだ名を決めてもらうことに…。 20代半ばの学生の延長上にいるような若者たちの、まったくタメにならない会話劇で、毎回繰り広げられる3人のトークテーマは、どうでもいいものばかり。実際の深夜のファミリーレストランで繰り広げられていてもおかしくない光景をのぞき見する感覚で楽しめる。 脚本は「今日から俺は!!」(2018年、日本テレビ系)や映画『銀魂』シリーズ(2017年ほか)の福田雄一。コント番組の放送作家としても活躍していた福田が、3人を掘り下げてチャーミングでより個性的な人物に彩っていく。 全10話からなるが、別れ話を繰り広げるカップル観察やポテトの味の変化で想像を膨らます回など、毎回大きな動きがないのが特徴。日常が続いていく感じがクセになるので、ぜひ気楽に楽しもう。 ■配信タイトル