【速報】川崎重工 エンジン損失で減配
川崎重工業は2024年3月期の業績見通しを下方修正し、純利益が前期比77%減の120億円になるとの見通しを発表しました。従来予想は470億円で、350億円引き下げます。下方修正に合わせて、配当の減配を発表しました。航空機エンジンの不具合に対応する費用として約580億円の損失を計上するほか、中国の建設機械向けの油圧機器や半導体製造装置向けのロボット需要の減少などが響きます。 売上高にあたる売上収益は7%増の1兆8400億円、本業の儲けを示す事業利益は51%減の400億円とします。それぞれ従来予想は1兆9000億円と780億円でした。 不具合が発生したのは、アメリカのプラット・アンド・ホイットニー製の航空機エンジン「PW1100G」で、川崎重工はこのエンジンの共同開発プログラムに参画しています。 この下方修正に合わせて、年間配当額を見直します。これまでは年間配当額を1株当たり80円としていましたが、40円に引き下げました。 合わせて発表した2023年4~9月期の純損益は233億円の赤字でした。前年同期は237億円の黒字でした。