「幸せ=夢の最大化」のために手放す。四角大輔さんが提唱する人生の戦略的ミニマル化
ライフハッカー・ジャパンとBOOK LAB TOKYOがコラボ開催するトークイベント「BOOK LAB TALK」。第35回目のゲストは、『超ミニマル・ライフ』の著者・四角大輔(よすみ・だいすけ)さんです。 「幸せ=夢の最大化」のために手放す。四角大輔さんが提唱する人生の戦略的ミニマル化 音楽プロデューサーとして約10年にわたり、10回のミリオンヒットを記録するも、2010年に“すべてをリセット”してニュージーランドに移住。 ベストセラーとなった前著『超ミニマル主義』を昨年発表した際も、BOOK LAB TALKに登壇してくれました。 ▼前回のイベントレポートはこちら 本書はそんな前著に続き、グローバルノマドの第一人者ともいわれる四角さんの現在の生活を可能にした「最強のライフスキル」が網羅されています。 仕事も生活も、増やすことだけが正解ではないと話す四角さん。“どうでもいいこと”にかける労力・お金・時間の浪費を最小化し、自身の可能性を最大化させるヒントを教えてくれました。
「手放すことで幸福になる」戦略を伝えたかった
ニュージーランドの湖畔の静かな森で、10年以上「在宅 × リモート」で働く四角さん。 この3年は会社役員、プロデュース業、連載執筆といった仕事をすべて手放し、人生の集大成として前著『超ミニマル主義』と『超ミニマル・ライフ』の執筆に集中してきたと話します。 「僕はこれまでの人生でも、手放す・身軽になることで成果を得てきました。 レコード会社時代も一度、自らの意思で出世コースから外れ、その1年半後ぐらいにCHEMISTRYという素晴らしいアーティストに出会い、ヒットを生み出しました。 さらにその後、自ら降格を申し出て部長から現場のプロデューサーに戻った時も、1年後に絢香、さらに1年後にSuperflyに出会うという奇跡が起きたんです」(四角さん、以下同) ビジネスの世界では1つ何かに成功すると、次の成果を求められて加速度的に忙しくなっていきます。 「お金持ちではなく、時間持ちになりたい」と願っていた四角さんは、その都度何かを手放し、減速し、スケールダウンすることで、本気で惚れ込んだアーティストとの「心躍る仕事」を選び取ってきたのです。 「みんな身の丈を超えて頑張って、どんどんしんどくなっていく。僕はこれを、日本特有の“拡大成長病”と呼んでいます。 僕は体も心も弱かったから、『ヤバい!』と思ったら“抱え込んだものを手放す”ことを自分を守るためにやってきました。それを戦略として体系化できたら、皆さんの役に立つのではないか──と考えたことが、この2冊を書きはじめたきっかけでした」