「夏に必ず勝つ」 近大高専、センバツ出場ならず /三重
「第92回選抜高校野球大会」(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)の選考委員会が24日にあり、「21世紀枠」東海地区候補校だった近大高専は選ばれず補欠に回った。選手たちは悔しそうな表情を浮かべながらも、夏の甲子園出場に向け、新たなスタートを切った。 この日、21世紀枠の選考に漏れたことが伝わると、会議室の電話の前で待機していた村田圭治校長は「残念ながら選ばれなかったようです」と話し、吉報を期待して高専会館で待機していた部員の元へ向かった。村田校長は選手らに残念な結果を伝え、「私も悔しいがみんなももっと悔しいと思う。夏に向けて地道に練習を積んでいってほしい」と励ました。 その後、重阪俊英監督が「もう一歩、詰めが甘かったということ。2年生は今度の夏が最後となる。この経験を力に変えて、チーム一丸となってやっていこう」と鼓舞した。また、取材に対し「(甲子園出場の)夢を持たせてもらえて感謝している。すごく伸びている選手が多いので楽しみ」と夏に向けての手応えを語った。 田島大輔主将(2年)は「甲子園は小学生のころからの夢の舞台。夏の大会には必ず勝つつもりで臨めるよう、練習に取り組みたい」と語った。 地元の名張市立赤目中学校卒業の山崎匠海選手(2年)は「甲子園は出場できず残念だった。21世紀枠の候補校に選ばれ、多くの友人から声をかけてもらうなど応援してもらっていることを改めて実感した。その応援に応えるよう頑張りたい」と話した。【衛藤達生】 〔三重版〕