日光名物「湯波」作りが最盛期 湯気立ちこめる中、おせち料理向けに大忙し
正月のおせち料理などで食べられる日光名物の「湯波」作りが最盛期を迎え、日光市下鉢石(はついし)町にある老舗「日光湯波ふじや」では連日、早朝からの製造作業に追われている。 27日は午前5時ごろから、豆乳を熱して表面にできる湯波に、金串を差し入れてすくい上げる作業が行われた。従業員は湯気が立ちこめる中、手際よく湯波を引き上げていった。 作った湯波の多くは「揚巻湯波」に加工される。同店は1日当たり約5千個分の湯波を製造するという。 斎藤一敬(さいとういっけい)社長(63)は「最近は核家族などお正月の形も変わってきたが、家族だんらんのひとときに日光の湯波を食べてほしい」と話した。