窪田正孝、染谷将太フィーチャー回をうらやむ「青春って感じでいいですよね」 津田健次郎は演じてみたい役を告白<滅相も無い>
現在放送中のドラマイズム「滅相も無い」(毎週火曜夜1:28-1:58ほか、TBSほか)の放送記念トークイベントが、4月24日に都内の劇場にて行われ、古舘寛治、平原テツ、中嶋朋子、窪田正孝、津田健次郎が登壇。完成した映像を見た感想や作品の見どころなどを語った他、視聴者から寄せられた質問に回答した。 【写真】舞台上に“穴”を模したケーキが登場し興奮する窪田正孝ら ■希代の演出家によるいまだかつてないヒューマンドラマ 同作は、加藤拓也氏が監督・脚本を務める完全オリジナルのSF群像劇。巨大な“穴”が現れた日本を舞台に、その“穴”に入るか悩む8人の男女と教祖の姿を描く、映像×舞台×SF×アニメーションが融合した前代未聞のドラマとなっている。 “穴”に入るか悩む8人の男女を古舘、平原、中嶋、窪田の他、中川大志、染谷将太、上白石萌歌、森田想が、“穴”を神とする団体の教祖を堤真一が演じ、津田がナレーションを務めている。 ■キャスト陣が加藤拓也氏を絶賛「センスにあふれた監督」 既に放送済の第1話、第2話を見た感想について、古館は「友人からも『なんか面白いね』と言われて、僕の周りは小劇場の人たちも多いので、そういう人たちにとっては舞台っぽい感じが面白く見えてるみたいなんです。僕も演劇からやっていた人間なんですけど、こういう演劇っぽいものを映像にすると失敗する例が多い。でもそれがすごくうまくいっているなと思って、センスにあふれた監督だなと思っています」と加藤氏の手腕を絶賛。 加藤作品常連の平原は「いつも舞台でやらせてもらっているんですけど、映像に関して、加藤くんは何も変わらないですね。いつもどおり、どの大人よりも落ち着いているし。映像だから、舞台だから、とか特に境界線はない感じですね。自分の撮りたい画も頭の中で決まっているみたいで。だから安心して挑めました」と振り返った。 出演が決まった際の率直な気持ちについて、窪田は「うれしかったですね。本当に達観しまくっている30歳の監督で。もう天才としか言いようのない発想というか、固定概念に縛られない人なので、それがやっぱり映像にもあふれているし、やっていて、殻をどんどん破ってくれて、優しく刃物で刺してくるような感覚で刺激を与えてくれる、すごく愛のある人だなと思っています」とコメント。 津田は「本当に独自世界すぎて、監督さんとお話ししてからいろいろ決めようと思っていて。本当にすごく面白い脚本だったので、こういうのをドラマでやれるんだと、とっても楽しみにしていました。すごく楽しかったですね」と笑顔を見せた。 途中、英・ロンドンにいる加藤氏とビデオ通話をつなぐ一幕も。「携帯を持ってくれている手がカメラに被って何も映っていないです」と淡々とした様子で告げる加藤氏に、慌てて調整を試みる平原と、そんな平原をサポートする窪田。 「みんな加藤くんのことを褒めてたよ」と言われるも、加藤氏は「ありがとうございまーす」「よかったら最後まで見て行ってください」と終始ローテンションで応じ、会場からは笑いが起きていた。 ■津田健次郎、9人目の新たな役を希望 視聴者からの質問に答えるコーナーでは、ナレーションを務める津田に「もし実際に出演するとしたら、どの役を演じてみたいか」という質問が届く。津田は「これはもう皆さん全部ハマっている役だし、ほぼ当て書きなんじゃないかというくらいすごく自然に見えたので、違う役があれば」と9人目の新たな役を希望。 続いて、「自分が演じたキャラクター以外で、どのキャラクターのエピソードが好きですか」という問いには、窪田が「染谷将太の儚い恋、あれはなんか青春って感じでいいですよね」とコメント。 古館も「タクシーのシーンがすごくいい」と同調し、平原も「あれ、ずるいですよね」と加勢。中嶋も「セットの感じってそれぞれ知らないじゃない?あんなの(自分たちには)なかったよね。フランス映画みたいだった。うらやましい」と語り、「結構お金かかってた!」「審議審議!」と口々に不満の声が上がっていた。 ■「今の自分とか過去の自分を回収できる」 「この先の物語をより楽しむための一言キーワード」をお題にしたフリップトークでは、それぞれ「第5話!!」(古館)、「リアリティ」(平原)、「それぞれの愛の形 それぞれの心の穴」(中嶋)、「和多志を取り戻す」(窪田)、「不思議世界」(津田)と回答。 中嶋は「不思議なお話だけど、よく考えてみると、それぞれの愛のあり方というかね。あとは、壮大な穴が現れるけど、実は心に空いた穴だったり。みんなの中にちょっとした小さな穴とかはあると思うんですよね。それを一緒になって『こんなこともあったよな』なんて見ていただけるんじゃないかと思っております」とアピール。 窪田は「人それぞれトラウマとか過去の嫌なこととかいろいろあると思うんだけど、やっぱりそれをどこかで清算しなきゃいけないタイミングが長い人生の中でくると思うんです。それがこの8話のストーリーの中で、皆様の過去だったり大変だったことに結びつくんじゃないかなと思って。そこを見つめ直したら、今の自分とか過去の自分を回収できるんじゃないかなと思ってこう書きました」と語った。 津田は「カテゴリ的にはSFだけど、描いてることは完全に人間のドラマで、本当に絶妙な面白さと言いますか、不思議な味わいの作品だなと思って。これがさらにどんどん続いていって、一番最後にご覧になった皆様が何を思うのかなとか。そういう感想をぜひ聞きたいなと思います」と呼び掛けた。 ■平原テツの46歳の誕生日をサプライズでお祝い また、4月25日は平原の46歳の誕生日ということで、サプライズで舞台上に“穴”を模したケーキが登場。ケーキが倒れかけるハプニングもあったが、平原は「いや~うれしい。ありがとうございます」「かなり忠実!」と喜んだ。 最後に、津田が「なかなかよそでは見られない、被る作品はないんじゃないかというような、とても味わい深い作品ですので、ぜひ1話も逃さず最後までご覧いただけたらいいなと思っております。あと、ハッシュタグをつけて感想を書いていただかないと僕がエゴサできないので(笑)、ぜひ感想を書いていただければと思っております。引き続き、楽しみにしていてください」とコメント。 そして、窪田が「本当にこうやって仲のいいキャストでやらせてもらっております。この作品を見て皆様はどういう反応するのか、僕もエゴサします(笑)。最後まで楽しんでもらえたらうれしいなと思います」と挨拶し、イベントは終了した。