マレーシアGDP、第3四半期は前年比+5.3% 速報値と一致
[クアラルンプール 15日 ロイター] - マレーシア政府・中央銀行が15日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比5.3%増で、第2・四半期の5.9%増から減速した。 統計局が先月発表した速報値と一致した。 第2・四半期は1年半ぶりの高い伸びを記録していた。 中銀によると、第3・四半期の成長は投資と輸出がけん引した。 ラシード中銀総裁は、今後の経済成長について、投資活動の堅調な拡大、輸出の継続的な改善、家計支出の回復がけん引するとの見方を示した。 総合とコアのインフレ率は年初来平均で1.8%で、来年に向けて管理可能な水準を維持する見通し。 ただ、インフレ見通しは政府の政策や商品価格、金融市場の動向の影響を受ける状況が続いている。 政府は来年半ばに輸送用燃料の補助金を一律に削減する予定。 政府は先月、今年の経済成長率予想を4─5%から4.8─5.3%に引き上げた。 中銀は、第3・四半期の通貨リンギの上昇は米連邦準備理事会(FRB)が金融緩和サイクルへ移行したことが一因と分析。中期的にはマレーシアの経済見通しと改革に支えられるとの見方を示した。