【速報 ジロ・デ・イタリア2024】メルリールが最初のスプリントステージで区間優勝、マリア・チクラミーノ獲得/第3ステージ
大会3日目に設定されたのは平坦ステージ、ノヴァーラからフォッサーノまで166km。アクチュアルスタートが切られても動く選手は皆無、集団は一つのまま平均時速も40km/hに満たない状態でレースは推移。58.1km地点に設置された4級山岳を目掛けて山岳賞3位につけるリリアン・カルメジャーヌ(アンテルマルシェ・ワンティ)が飛び出すとダヴィデ・バッレリーニ(アスタナカザクスタン)が追従する。しかしカルメジャーヌは目的の山岳ポイントを獲得すると一人集団に下がってしまう、バッレリーニはその後10km以上走ったあとで集団に戻っていった。 【ハイライト】ジロ・デ・イタリア 第3ステージ|Cycle*2024 中間スプリントポイントが近づくと各チーム隊列を組んで、エーススプリンターたちを押し上げ、ジョナサン・ミラン(リドル・トレック)が先頭通過、マリア・チクラミーノ着用のフィリッポ・フィオレッリ(VFグループ・バルディアーニCSF・ファイザネ)がそのままペダルを踏み続け、メイン集団に1分30秒の差をつけた。中間スプリントポイントで加速したカーデン・グローブス(アルペシン・ドゥクーニンク)、ビニヤム・ギルマイ(アンテルマルシェ・ワンティ)、ティム・メルリール(スーダル・クイックステップ)ら24人が先頭グループとなりインテルジロを目指し速度を上げる。
先頭グループに乗り損ねたポルティ・コメタやバーレーン・ヴィクトリアス、モビスターがメイングループを牽引し集団は縦一列棒状に。インテルジロもミランが先頭通過、さらに脚は緩めず無印峠で40秒差まで詰められたが、メイン集団は大きく分断していた。マリア・ビアンカ着用のキアン・アイデブルックス(ヴィスマ・リースアバイク)はメイングループから30秒以上遅れ、15km以上追いかけて集団は再び一つに戻った。ボーナスタイムのある中間スプリントポイントではベン・スウィフト(イネオス・グレナディアーズ)3秒、タデイ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)2秒、ゲラント・トーマス(イネオス・グレナディアーズ)1秒を獲得。 ゴール手前4.5kmから始まる上り、ラスト3km地点でミッケルフレーリク・ホノレ(EFエデュケーション・イージーポスト)がアタック、ポガチャルとトーマスがついて行き、2人は先行したままフラムルージュ。スプリンター擁するチームは隊列を乱されながらも追いラスト200mでポガチャルを捉えそのままスプリント勝負になだれこむ。トビアスルンド・アンドレースン(dsmフィルメニッヒ・ポストNL)がロングスプリント、ミラン、別のラインからメルリールがハンドルを投げ「ステージレースの最初のスプリントステージ」での勝利をもぎ取った、メルリールはジロ通算2勝目、マリア・チクラミーノも獲得。 「スリリングな最後だった。上りは苦しんだけれどアラフィリップが助けてくれた、ポガチャルとトーマスに追いつけないかと思ったけどチームの働きは素晴らしかった」メルリール、ステージ勝利後インタビュー
【関連記事】
- 【ジロ・デ・イタリア2024 レースレポート:第3ステージ】ティム・メルリールが亡きウェイラントに捧ぐジロ通算2勝目 ウルフパックとしても記念すべきジロ30勝目
- 【ジロ・デ・イタリア2024 レースレポート:第2ステージ】叶えられなかった「夢」を射止めたポガチャル。全てのグランツールで区間優勝達成に「自転車界では大きな快挙。最高にハッピー」
- フォレリングが悲願の初総合優勝、区間2勝と山岳賞も獲得【Cycle*2024 ラ・ブエルタ フェメニーナ:レビュー】
- 【速報 ジロ・デ・イタリア2024】ポガチャルが2日目にしてマリア・ローザ獲得、三大ツールで区間優勝/第2ステージ
- 【ジロ・デ・イタリア2024 レースレポート:第1ステージ】「ポガチャルのような強豪を倒せて最高の気分」。三つ巴スプリントを制したナルバエス勝利で、ジロが鮮やかに開幕!