渋谷に「ジベタリアン」再び 大規模開発で居場所なくなる 若者の街がビジネスの街へ
■若者の街がビジネスの街へ
徐々に変化してきた渋谷の街は今、100年に一度といわれる大規模な再開発の真っただ中です。 渋谷駅東口に新たにオープンした「渋谷アクシュ」。商業施設とオフィスビルが混合した複合施設です。若者の街・渋谷は、ビジネスの街にも変貌しようとしています。 渋谷開発事業部 プロジェクト推進第二グループ 田邊秀治担当部長 「オフィスを求められる方々が渋谷駅の立地・利便性を重要視していただいているのと、渋谷が働くことと遊ぶことが近い街だと認識していまして、ビジネス環境としての渋谷の評価が上がっている」 渋谷で進む再開発では、ここ12年で9棟ものオフィスビルが駅周辺に誕生しています。 田邊担当部長 「ここ何十年かで渋谷は非常にオフィスが増えておりまして、若者だけでなく働く場所としての渋谷の位置づけも、かなり上がっているかなというふうに実感しております」
■便利さが増していく街になるが…
渋谷の街で、たむろできなくなった若者たちが集まるのが宮下公園だったのです。 渋谷に来た若者(20代) 「行く場所が特にない時とかに、とりあえず行ってみるみたいなのはあるかもしれない。無料休憩所みたいな」 渋谷に来た若者(10~20代) 「渋谷ってすごく混んでいるので、すいているところで涼みたいなと思って、芝生だと席が決まっていないのでくつろいでいた」 まるで一昔前の「ジベタリアン」を思わせるほど、若者が集まっています。 谷頭氏 「かつてに比べると(若者が)いろんな所にいるというよりかは、やっぱりこの公園っていう場所に集まっているっていう感じはする」 この先、渋谷はどのように変化していくのでしょうか。 谷頭氏 「より便利さというのは増していく街になるのかなと思う。もしかすると、そういう憧れも持たれないような、本当に便利な街だよねというイメージしか持たれない街になってしまうこともあり得るんじゃないかな。今一度、渋谷という街をどうしていきたいのかをいろんな人で考えていく必要があるのかなというふうに思う」 (「グッド!モーニング」2024年10月24日放送分より)
テレビ朝日