天神様を楽しく見比べて 高岡・山町筋、住民収蔵品20ヵ所に展示
天神様として親しまれる菅原道真の人形や掛け軸を飾る「第23回山町筋の天神様祭」が20日、富山県高岡市の国重要伝統的建造物群保存地区の山町筋一帯で始まった。訪れた人たちは土蔵造りの町並みを散策しながら多彩な天神様を鑑賞した。21日まで。 高岡では江戸時代、1月25日ごろに寺子屋で天神講が行われていたと伝わる。天神様の掛け軸や人形の前で子どもに道真の遺徳を教えていたとされ、天神信仰が厚い。天神様祭は、山町筋ににぎわいをつくり、同地区の保存と継承に対する関心を高めようと、土蔵造りのある山町筋まちづくり協議会(塩崎吉康会長)が毎年開催している。 御馬出町と守山町、木舟町、小馬出町の商店や住宅約20カ所に住民らの所蔵品を並べた。守山町の若森征雄さん(86)の土蔵では、井波彫刻や焼き物の天神様5点が飾られた。若森さんは「いろいろな種類があり、見比べて楽しんで」と話している。 守山町の1970西繊ビルでは天神様の展示のほか、マルシェやライブ演奏がありにぎわった。
天神様祭の問い合わせは同協議会事務局、電話090(3886)1558。北日本新聞社共催。 高柳家で造形盆栽や木彫作品紹介 山町筋の天神様祭に合わせ、造形盆栽作家の竹田美奈子さん(高岡市)と、木彫師の笹波美恵さん(同)の作品展が20日、同市守山町の高柳家で始まった。盆栽をリアルに再現した造形盆栽やアートフラワー、柔らかな雰囲気の木彫作品を紹介している。21日まで。 竹田さんが樹脂粘土で花びらを表現したツバキの造形盆栽など約20点、笹波さんがフクロウや地蔵を題材にした木彫作品10点を展示した。2人のコラボ作品も目を引いている。北日本新聞社後援。