【俺だけレベルアップな件】澤野弘之が世界を意識して臨んだOP楽曲制作秘話
TVアニメ『俺だけレベルアップな件』が2024年1月より放送スタート! 小説・WEBTOONと幅広いメディアで展開される本作は、「人類最弱兵器」と呼ばれていた青年・水篠旬が自身の能力を向上させる術を身につけ、高みへと駆け上がっていく姿が描かれる。 本作のオープニング主題歌・音楽を担当するのは、ボーカルプロジェクト・SawanoHiroyuki[nZk]の活動でも知られる澤野弘之さん。インタビュー前編となる本稿は、オープニング主題歌制作背景と楽曲に込めた想いについてお話をうかがった(全2回)。 【関連画像】アニメ『俺だけレベルアップな件』場面カット&「LEveL」通常盤ジャケットを見る(写真9点) ――まずは『俺だけレベルアップな件』のオープニング主題歌を担当することになった経緯から教えてください。 澤野 先に劇伴制作で参加することが決まっていて、その制作過程でオープニング主題歌のお話を頂き、SawanoHiroyuki[nZk]として参加することになったという流れです。 ――韓国の5人組ボーイグループ・TOMORROW X TOGETHERとのコラボはいつ決まったのでしょうか? 澤野 かなり早い段階でした。SawanoHiroyuki[nZk]として楽曲制作をする場合、先に曲を作ってからコラボするアーティストを決めることが多いのですが、今回は楽曲制作開始の時点でTOMORROW X TOGETHERの皆さんとコラボすることは決まっていたので、彼らが歌うことを前提に楽曲を制作していきました。 ――コラボ決定時のTOMORROW X TOGETHERの印象はいかがでしたか。 澤野 時々MTVでMVが流れるのを見ていて、当時から「かっこいいな」と思っていました。彼らの音楽には欧米のポップソングの流れを感じるんですよ。そこに自分の追求した音楽とも通じる部分を感じていたので、今回一緒に楽曲制作ができたのは光栄でした。 ――楽曲制作にあたり、何か意識した部分はありましたか。 澤野 『俺だけレベルアップな件』のアニメ化が発表された時、国内もさることながら海外での反響がすごかったんです。そのオープニング主題歌ならば全世界で聴かれることは間違いないので、自分なりに海外のサウンドを意識して制作しようと考えました。 ――TOMORROW X TOGETHERが歌うことも、楽曲の方向性に影響を与えたのでは? 澤野 すごく意識していたわけではありませんが、もちろん頭の片隅にはありました。彼らがステージでパフォーマンスをした時に映える雰囲気、少し前になりますがDestiny's Childみたいなサウンドの立たせ方もできるといいなと考えていました。 ――今作「LEveL」の歌詞は英語が中心となっているのも、世界中で聴かれることを意識してのものでしょうか。 澤野 そうですね。ただ僕は英語が全然できないので、英語詞の部分は共同制作であるBenjaminに書いてもらいました。 (C)Solo Leveling Animation Partners