「レガシー発言」県議会本会議でも訂正を拒否 議会側との確執深まる 静岡県 川勝平太知事
川勝知事の、いわゆる「レガシー発言」を巡って県議会の委員会が訂正を申し入れた問題。知事は1日の本会議初日でも訂正しない考えを示し、議会との確執が深まっています。 川勝知事 県議会 「この申し入れを真摯に受け止めている」 1日から始まった静岡県議会12月定例会。 川勝知事が言及したのは自身の、あの発言についてでした。 川勝知事 10月12日 「三島を拠点にして、そこに東アジア文化都市の発展的継承センターのようなものを置いて、今、土地を物色していると。実際は国の土地を譲っていただこうということで、今、詰めの段階に入っておりますけど」 10月、経済界との懇談会で三島市に東アジア文化都市の“レガシー”を置きたいと発言した川勝知事。 ただこの発言を、県議会最大会派の自民改革会議が問題視しました。
総務委員会は訂正を求めたが
その後の委員会審査で、財務省東海財務局との打ち合わせで、県側が具体的な方針を示しておらず、実際は「詰めの段階」とは程遠い状況だったことがわかり、29日総務委員会は知事に対し訂正を求めたのです。 県議会総務委員会 西原明美委員長: 「委員会で3度にわたり審査を行い、この発言に対して申し入れをさせていただきたいということできょう伺った」 申し入れに対し知事は…。 川勝知事 「どういうふうにして(土地を)使ったらいいか、そういうことについて自分のビジョンを言うのは知事として私の仕事ですので」 発言の訂正の申し入れに納得していない様子にも見える川勝知事。 これに委員らが反論。 総務委員会 西原明美委員長: 「 3回に分けて審査をした結果、基本的には何も決まっていない。ということの事実が判明をして。また詰めの段階であったというこの件について、提出をしていただきたいという申し入れなんですけど」 川勝知事: 「訂正をするほどのことではないと思いますが。何も決まっていない、しかしながら、使い方としてはみんなの役に立つようなものとして、今やっている方との関係で、とりあえず、提案をしたと。お聞きになった商工会議所の方たちは、好意的に受け止められていたというふうに承知してしている」 総務委員会 西原明美委員長: 「ただ具体的にいろんなことを言っていることが問題であって」 川勝知事: 「具体的なことが明らかになって良かったと思っている。詰めの段階というのが、検察庁の土地で、まだ財務省の土地にはなっていないということまで明らかになってそれが今年度中に…」 牧野委員: 「それを先に検察庁や財務局に言うべきじゃではないのか、商工会議所ではなくて」 川勝知事: 「現在進行形でしたからね。」 総務委員会 西原明美委員長: 「議会のほうに何か一言でも」 川勝知事: 「いやぁ全然決まっていないことをですね。まだ決まっていないのに、まだ土地も手に入っていないのに、そんなことを言うのは失礼でしょ」 小沼委員: 「前進していくためにものんでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。」 川勝知事: 「ありがとうございました。」 職員: 「申し訳ございません。ちょっとお時間がございますので、次の公務がございますので、申し訳ないのですがこのあたりで」 打ち切られる形で、申し入れは終了しました。 総務委員会 西原明美委員長 「真剣にやっているときに、時間ですからは、失礼でしょ。」 県の職員に対し、苦言を呈する場面も。