阪神・中野 ややアッパー気味のスイング、変える必要ない 前に泳ぐことなく“タメ”が作れるように 評論家が評価
「オープン戦、阪神4-2オリックス」(23日、京セラドーム大阪) 阪神は主力の近本や森下、大山が欠場する中、オリックスに勝利した。初回に先頭の中野が左前打を放った。これが8日・ヤクルト戦(甲子園)の2打席目以来、実に35打席ぶりの安打。デイリースポーツ評論家の藤田平氏は「前に泳ぐことなく〝タメ〟が作れるようになっている」と評価した。 【写真】生還した中野を出迎える阪神ベンチ 平田ヘッドが敬礼ポーズしてるやん(笑) ◇ ◇ 中野が久しぶりにヒットを打った。2本ともレフトへの当たりだったが、開幕を前に感覚を取り戻してきたようだ。前日の試合とこの日の練習中の様子から、前に泳ぐことなく“タメ”が作れるようになっていると感じていた。ようやく上向いてきたといえる。 彼のスイングはややアッパー気味で私にはマネのできないものだが、この形で最多安打のタイトルを獲り、自分のものにしてきたわけだからね。打者によって打法は異なるし、むしろ持ち味と言えるでしょう。だから変える必要はない。経験のある選手は、いったん感覚をつかむと浮上するのも早いものだ。 前川は左中間と右中間へそれぞれ二塁打を放ったが、引っ張るだけでなく反対方向へ“おっつける”のもうまい。下半身がしっかりしていて、バットの芯に当てる技術も向上している。 ノイジーになかなかエンジンがかからないのを見ると、前川が開幕から外野の一角に食い込んでくる可能性が大きい。たとえ左投手であっても使って経験を積ませれば、どんどん成長していくだろうね。