【宮島ボート・GⅠ宮島チャンピオンカップ】インから鋭発逃げ! 深谷知博が宮島GⅠ初制覇
宮島ボートの「開設70周年記念・GⅠ宮島チャンピオンカップ」は14日、第12Rで優勝戦が争われ、深谷知博(36)=静岡=がインからコンマ09の好スタートで逃げ快勝。2020年2月の浜名湖66周年以来3度目、当地では初のGⅠ優勝を飾った(通算44V、うちSG3V)。地元エースの山口剛は3コースからまくり差したが、一歩及ばず2着。1周2マークで藤原啓史朗を交わした片岡雅裕が3着に入り、2連単、3連単ともに1着人気の決着だった。 ◇ 初日連勝とシリーズ序盤から主役の座を譲らなかった深谷が、王道の走りで節目の〝第70代宮島チャンプ〟に輝いた。 「準優が一番よかったけど、気になるところはあったから一晩考えて調整したら最後はいい仕上がりになった」 機力に自信を持って臨んだファイナルは3コースの山口がコンマ06のトップスタート。「いいスタートをこられてしびれた」深谷だが、負けじとコンマ09の好仕掛けで先マイし、山口ら後続を一気に突き放した。 「今年は怪我をして戸田クラシックを欠場したり、年始からあまり調子がよくなかったけど、前節の住之江68周年で優勝戦(3着)に乗れて少しずつ調子を上げてこられた。今回の優勝でリズムをつかんで、年末の舞台に戻りたいという気持ちが強くなった」 獲得賞金を3338万円としてランク24位まで浮上。3度目の出場となった昨年のグランプリはTR1stで脱落。シリーズ戦を制して意地はみせたが、納得できる結果ではなかった。4度目のグランプリ出場、さらには初の賞金王を目指し、〝マネーバトル〟を勝ち上がる。(渡辺宏幸)