<虎に翼>「あなたが謝ることはなにもない」原告・吉田さんに心から寄り添ったよねさん 「セリフ全てが泣ける」と話題に
伊藤沙莉さんが主演するNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「虎に翼」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第114回が、9月5日に放送され、「原爆裁判」の原告・吉田ミキ(入山法子さん)をめぐるよね(土居志央梨さん)の言動が視聴者の間で話題となった。 【写真特集】“吉田さん”入山法子 4年間の朝ドラで演じたのは? 話題になったカフェーの女給役 美しい!
昭和37(1962)年1月、原告のひとり、吉田ミキが法廷に立つことを承諾し、広島から上京してくる。
よねはその夜、「山田轟法律事務所」に泊まることになったミキと二人きりになる。やけどの痕が痛々しいミキは、よねに「あなたきれいね。凛としている」と話しかけると、自身はかつて美人コンテストで優勝したことがあり、「誰もが振り返るほどの美人だった」と口にする。
きょう上野駅に降り立ったときに「そのことを思い出した」というミキは、「振り返る人の顔つきが違ったけれど」と付け加えると、「そういうかわいそうな女がしゃべれば(世間の)同情を買えるってことでしょう」「ほかの誰かにこの役を押し付けるのも気が引けるしね。仕方ないわ」と法廷に立つことを承諾した理由を語る。
このとき、ミキの視線の先には事務所の壁に掲げられた「日本国憲法第14条」があり、「差別されない? どういう意味かしらね」とポツリ。
するとよねは「やめましょう。無理することはない。私の相棒は元々反対していました。あなたを矢面に立たせるべきではない。たとえ裁判に勝ったとしても苦しみに見合う報酬は得られないと」と告げると、自分が法廷に立たないと裁判に「負ける」というミキを「声を上げた女にこの社会は容赦なく石を投げてくる。傷つかないなんて無理だ。だからこそ、せめて心から納得して自分で決めた選択でなければ」と諭す。
ついにミキは「でも私、伝えたいの。聞いてほしいのよ。こんなに苦しくって、つらいって」と言って泣き出してしまうが、よねは「その策は考えます。だから……」と伝え、「ごめんなさい」を繰り返すミキに「あなたが謝ることはなにもない。なにもないんだ」と心から寄り添った。