衆院選から一夜 各党の受け止めは・・・/埼玉県
今回の衆議院選挙の埼玉選挙区で、自民党は県内の小選挙区で8議席を獲得し、破れた2人は比例で復活当選しました。 「政治とカネ」の問題で逆風を受けて前回から大幅に議席を減らし、県連の柴山会長は険しい表情を見せました。 (自民党県連柴山昌彦会長)「低投票率だと組織票が強いという構図があてはまらない。組織を維持するための信頼が根本から崩れた。我々与党が信頼を大きく失ったことを真摯(しんし)に反省したい」 公明党は比例単独からくら替えし14区に立候補した石井代表が破れました。 公明の代表が落選するのは2009年以来、15年ぶりです。 (公明党県本部塩野正行幹事長)「選挙戦序盤から終盤にかけて、与党に対する政権批判の風が逆風から大逆風に強まっていく中での戦いだった。代表の議席を得ることができなかったのは、痛恨の極みで無念の至り。ここから体制を立て直していきたい」 立憲民主党は小選挙区で6議席、比例復活を含めると10議席と躍進しました。 「政治とカネ」の問題を追及し、政権批判票の受け皿となり大幅に議席を伸ばしました。 (立憲民主党県連小宮山泰子代表)「企業利益中心でなく、人の利益というものからのパラダイムシフトも、多くの人たちが受け入れた結果と思っています。私たち真面目に政策作りが大好きなメンバーが多い。政権交代を暮らしを守る政策を、しっかりとアピールして、「政策をつくるなら立憲民主」と言われるようになりたい」 日本維新の会は党勢拡大を目指して県内12の選挙区で候補者を擁立しましたが、比例復活の1議席にとどまりました。 (日本維新の会県総支部高橋英明代表)「惨敗ですよね。大阪の政党に戻ってしまったみたいな。維新としてという感覚では、まったく手応えは感じなかった選挙でした。本来、うちであるはずの票が間違いなく国民民主党に流れてしまったという気がします」 共産党は14の選挙区に候補者を擁立しましたが、比例の1議席にとどまりました。 (共産党県委員会柴岡祐真委員長)「日本共産党こそ自民党政治を終わらせられる。真っ向から対決して対案を示す党だということを掲げてきた。とりわけ最終盤にはいわゆる「裏公認に2000万円」というしんぶん赤旗のスクープによって、有権者の怒りを買い、地滑り的に自民党の大敗を作りだした。赤旗に始まり赤旗に終わる。そういう総選挙だったと思う」