日本代表新ユニフォームでパリコレのランウェイに立った藤田譲瑠チマ&長野風花「心臓バクバク」「住む世界が違う」
フランス・パリで開催中のパリ・ファッションウィークで現地時間21日(日本時間22日)、アディダスとデザイナー山本耀司(ヨウジヤマモト)のコラボレーションブランド「Y-3」が2025年春夏のコレクションを発表し、その中でサッカー日本代表の新ユニフォームがお披露目された。 【動画】パリコレのランウェイを歩く藤田譲瑠チマと長野風花 U-23日本代表のMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)がホームユニフォーム、日本女子代表(なでしこジャパン)のMF長野風花(リバプール)がアウェーユニフォームをそれぞれ着用し、ランウェイに登場。ショウを終えたばかりの2人を直撃した。 ―パリコレのランウェイに立った感想はいかがですか。 長野「初めての経験ですごく緊張しましたが、普通では経験できないことを経験させていただいて、すごく楽しかったです」 藤田「大きな失敗なく終われたので、良かったかなと思います」 ―あの場の緊張感というのはいかがでしたか。 長野「本当に緊張して、始まる前も、ステージに立ってからも心臓バクバクで大変でした(笑)」 藤田「舞台裏のピリピリ感もすごかったですけど、モデルさんたちは余裕な感じで、携帯をいじっている人もいて、住む世界が違うなと思いました(笑)」 ―ステージ中央の柱の前に立ってライトが当たった瞬間というのは。 長野「緊張しかなかったんですけど、私は成功したので(笑)。柱の真ん中に立つ練習をずっとしていて、暗くて見えないので難しいんですけど、私は成功したので良かったかなと思います」 ―藤田選手は成功しなかった? 藤田「練習のときからちょっと左にズレちゃっていて、風花さんから『上の緑のライトを見たらいけるよ』と言われていたんですけど、ライトが2つあって、左側のライトを意識して見ていたら練習のときから左寄りで、本番でも案の定、左寄りになっちゃって、少しだけズレてしまいました」 ―今回の出演について話を聞いたときは率直にどう思いましたか? 長野「『えっ、パリコレ』って感じで、本当にビックリしたというのが一番最初ですね。母に言ったときは『えーっ』みたいな感じで驚いてました」 藤田「話をもらったときから自分は乗り気で、『チームが大丈夫なら全然行きますよ』って軽いノリでトライしちゃったので、周りには言ってないです。両親にも話してないので、ニュースを見て『パリコレ歩いたの?』ってなると思います」 ―新しいユニフォームの印象はいかがですか。 長野「『Y-3』ということでデザインも色もスタイリッシュで、すごく格好いいなと思います」 藤田「初めて見たとき『Y-3』のロゴがいろんなところに大きく入っていて、こういうのもあるんだなと思って、色とかも格好いいなと思います」 ―特に気に入ったポイントなどはありますか。 長野「私はホームのユニフォームの色が今までの代表ユニフォームの色と少し違うので、すごく格好いいなと思います」 藤田「自分はアウェーの(白と赤の)日本感というか、日本の国旗のような感じがすごく格好いいなと思って、両方着るのがすごく楽しみですね」 ―新ユニフォームのお披露目となる試合が7月13日に金沢で行われるなでしこジャパンのガーナ戦ということで、男子よりも先に新しいユニフォームで試合をすることになります。 長野「なでしこが一番最初に着るということで、このユニフォームにふさわしいプレーだったり、結果を残さないといけないと思うので、しっかり頑張りたいなと思います」 ―その先にはパリオリンピックもあります。 長野「オリンピックというのは大舞台ですし、私たちもしっかりオリンピックに向けて積み上げてきたものがあるので、一戦一戦しっかり戦って、いい結果を残したいと思います」 ―このユニフォームを着て、個人としてどんなプレーを見せたいですか。 長野「チームの勝利に貢献するというシンプルですけど、チームが苦しいときに私がプレーでチームを助けられたらいいなと思いますし、自分自身も結果というところでチームに貢献したいなと思います」 ―男子の五輪代表のメンバー発表はこれからですが、ここまでキャプテンとしてチームを引っ張ってきた藤田選手は大舞台を前にして今、どんな心境ですか。 藤田「オリンピックは目の前なので、できることは限られていますし、特に欧州でプレーしている選手はこれから始動だったりで時期的にコンディションが難しい部分もありますが、自分たちの力、今まで積み上げてきたものを信じて戦うだけだと思いますし、優勝を目指して頑張りたいと思います」 ―お2人はもともと面識があったんですか? 藤田「パーソナルトレーナーが一緒で、初めて会ったときいきなり2人で1対1のゲームをやったりしましたね」 長野「やったね(笑)」 藤田「2年前ぐらいですかね」 長野「お互い知ってはいたけど、そんなに深く話したことはなかったって感じでしたね」 ―今回こういう形で一緒にパリコレに参加してみて、今後のオリンピックに向けてお互いにエールを送っていただけますか。 長野「(U-23)アジアカップも優勝して、上からみたいになっちゃいますけど、(藤田選手は)すごくいい選手だなと思うので(笑)、本当に頑張ってほしいですし、私たちも男子に負けないように頑張りたいと思います」 藤田「ありがとうございます(笑)。今回一緒に行動してみて、すごく面白い人で、無茶振りもすごいですけど、そういう素晴らしい人間性をオリンピックでも生かしつつ、優勝を目指してお互いに頑張れたらなと思います」 ―それでは最後にオリンピックに向けて意気込みを改めてお願いします。 長野「ずっと目指してきた舞台ですし、悔いなく自分のすべてを出し切る、そしてチームに貢献するというところにフォーカスして頑張ります」 藤田「優勝目指して頑張りたいと思います」