大谷翔平が「+7」で今季の“最も価値ある盗塁選手”に…MLBが走塁の新指標発表
MLB公式サイトは16日(日本時間17日)、同データシステム「スタットキャスト」による走塁の新指標を発表した。今季、史上初の「50―50」(50本塁打、50盗塁)を達成したドジャース・大谷翔平投手(30)は、最も価値のある“盗塁選手”の指標で1位の数字を獲得した。発表された主な指標は以下の通り。 〈1〉「Net Bases Gained(獲得塁数)」 盗塁やボークによる進塁はプラスとして評価され、盗塁失敗やけん制死によるアウトに対してはマイナスとしてカウントされる。選手の進塁数、アウト数とそれぞれの平均の差が「獲得塁数」となる。今季両リーグ最多の67盗塁を記録したE・デラクルス(レッズ)が1位で、盗塁とボークによって成功した進塁は平均に対して「+50」に相当。盗塁失敗とけん制によるアウトは「-10」で「+40」だった。最も攻撃的な走者だったことを意味するという。大谷は「+34」で2位にランクインした。 〈2〉「Runner Stealing Runs(得点価値)」 盗塁を阻止されるリスクは盗塁成功で得られる利益よりも大きく、盗塁は必ず得点につながるわけではない。そのため、「獲得塁数」より「得点価値」の高い選手が今季最も価値のある“盗塁選手”だったということになる。そして、1位は59盗塁で盗塁死が4度しかなかった大谷で「+7」だった。67盗塁しながら、16盗塁死も両リーグ最多タイだったデラクルスはマイナスの影響により「+6」にとどまり、「得点価値」に関しては大谷よりわずかに低い評価となった。 〈3〉「Baserunning Runs(総合走塁価値)」 盗塁は「走塁」の半分に過ぎず、残りは長打の際のベースランニングが含まれる。盗塁と長打(の走塁)を組み合わせた「総合走塁価値」の指標ではC・キャロル(Dバックス)がメジャー全体トップの「+12」をマークした。長打獲得による「+9」もリーグトップ。「+8」で2位タイの大谷を上回り、今季最も優れた「オールラウンドベースランナー」となった。 ◇今季のナ・リーグ盗塁数ランキング 〈1〉E・デラクルス(レッズ) 67盗塁、16盗塁死 〈2〉大谷翔平(ドジャース) 59盗塁、4盗塁死 〈3〉B・チュラング(ブルワーズ) 50盗塁、6盗塁死 〈4〉C・キャロル(Dバックス) 35盗塁、8盗塁死 〈5〉J・ヤング(ナショナルズ) 33盗塁、10盗塁死
報知新聞社