元大関・高安が地元・茨城での春巡業で3番 思い出の地・水戸での大拍手に「うれしい」
大相撲の春巡業が26日、茨城・水戸市で行われた。同・土浦市出身の元大関の幕内・高安(田子ノ浦)が朝稽古で土俵に立つと、館内は大盛り上がり。関脇・大栄翔(追手風)らと計3番取って1勝。意図を「相撲とる稽古は自制している。体に負担がかかるので工夫している」と明かした。 初場所前の稽古総見では大関・霧島(陸奥、当時)、同・豊昇龍(立浪)に3戦全勝ずつと絶好調。だが、初場所は「気合が入りすぎていた」と3日目に腰を痛め休場した。先場所は反省を生かし、「無理しすぎないようにしたら調整がハマった」と11勝を挙げた。夏場所(5月12日初日、東京・両国国技館)へ「ケガしないように15日間取って皆勤したい。千秋楽までV争いに絡みたい」と意気込んだ。 取組でも幕内・熱海富士(伊勢ケ浜)を寄り切ると大きな拍手。「水戸は両親が経営していたレストランのビルがあって、懐かしかった」と思い入れのある場所だった。「ファンから会えてうれしいといってくれるのがうれしいですね」と力をもらっていた。
報知新聞社