事態に進展はあるのか? リニア工事で懸念抱く47項目の進捗状況発表 静岡県「終了したのは水資源の17項目のみ」
知事をけん制する声が
さらに先週には静岡市や島田市といった“身内”からも川勝知事を“けん制”する発言が・・・。 静岡市 難波喬司市長 1日 「リニアは静岡に止まらないので、静岡の声を聞いても、何も聞くことはない。従ってJR東海が自社の経営の中で考えをまとめ、必要に応じて地域と話すのが基本だが、静岡はリニアが止まらないので、開業時期について言及する必要はない」 島田市 染谷絹代市長 1日 「個人的な感想なら、いざ知らず。ですから、やはりそこは分をわきまえて話をされるということが、JR東海に対しても国に対しても関係のあらゆる機関に対しても、誠実に物事を前進させていくためには、大事なこと」 「分をわきまえて」と川勝知事に対し注文をつけた染谷市長。 さらに、有識者会議に対する県のスタンスについてもチクリ。 島田市 染谷絹代市長 1日 「議論の中で残念ながら建設的なアドバイスや提言は県から出ていなかった」
47項目の評価は
そんな中で開かれたきょうの会見で静岡県側は・・・ 森貴志副知事 「47項目の評価としてこのような数字を出した」 県は、懸念する水資源、生物多様性、トンネル発生土についての47項目のうち17項目が終了したとしました。 ただ終了したのは水資源についての17項目のみ。 生物多様性とトンネル発生土については0項目となっています。 森貴志副知事 「生物とトンネルは0となっているが、これは対話をしている最中であり、その対話の中でもちろん進捗はある。ただ一応終了したものがない。数字としてはこういう数字を出している」 県が会見を開いたことについてリニア新幹線を所管する国土交通省は…。 国土交通省 鉄道局 「現時点でどう対応するかは明言できないが、対応をしないという冷たいことはしない。引き続き国も関与していく。」 いまだ解決の糸口が見えないリニア問題。 県が解決策を発表したことで、事態は動くのか・・・注目が集まります。