「伊調ロード」八戸に完成、五輪4連覇決めた直後の姿でブロンズ像も…路面にイチョウの葉をデザイン
五輪のレスリング女子4大会連続金メダリストで、青森県八戸市出身の伊調馨選手(40)らをたたえ、市が市内の長根公園に整備した「伊調ロード」の完成セレモニーが10日、行われた。熊谷雄一市長ら関係者とテープカットした後、歩き初めをした伊調選手は、「自分の名前が付いた道ができ、『夢に向かって頑張ってきて良かったな』と思う」と笑顔で話した。
ロードは、伊調選手が練習に通った市武道館近くの舗道約95メートルの区間に整備。伊調選手の名前にちなみ、ブロック状の路面にイチョウの葉をデザインしたのが特徴だ。舗道脇には、伊調選手の4連覇、姉の山谷千春さん(43)の五輪2大会連続銀メダル、2人とともに市出身の小原日登美さん(43)のロンドン五輪金メダルを紹介する顕彰プレートも設置された。
武道館前には、伊調選手が4連覇を決めた直後の姿を再現したブロンズ像も登場。伊調選手は取材に対し、「レスリングは楽しく、難しく、やりがいのあるスポーツ。子どもたちからオリンピアンまで、いろんな世代に面白さを伝えたい」と述べた。山谷さんも「私たちが歩んだ道が素晴らしい形になった」と喜んだ。
伊調ロードは、隣接する駐車場工事が終わる12月下旬、一般の人も通行できるようになる。