17日に号砲!山形県女子駅伝競走大会 周囲の支えを糧に本番へ!中学生選手ら注目選手を紹介
ことし40回目を迎える「ヤマザワカップ山形県女子駅伝競走大会」が、17日に開かれます。注目選手を紹介します。 5区間、20、5キロを山形県内11チームが競う県女子駅伝。上山市の本庄地区公民館前をスタートし、上山市保健センター前、茂吉記念館前バス停先、JAやまがた蔵王支店前、服部コーヒーフーズ山形支店前でたすきを繋ぎ、ゴールの山形市、山形メディアタワーを目指します。 「行きます。よーいゴー」 ことしの大会で注目の一人が、山形チームの井上佳奈選手、高楯中学校3年生です。 山形チーム井上佳奈選手・高楯中学校3年「あまり疲労をためず、大会までしっかり調子を上げられるように頑張りたい」 井上選手はことし8月、福井県で開かれた全日本中学陸上大会の女子1500メートルに出場。各地区の代表およそ70人が出場し、15人が決勝に進みました。レースは徐々に縦長になり、井上選手は、先頭集団につけます。そして、残り300メートルで先頭に立つと…。 実況「前2名のトップ争い激しい展開。ここで少し抜け出したのが井上佳奈、高楯、山形」 山形チーム井上佳奈選手・高楯中学校3年「あまり作戦は考えていなかったけど、2人残ったので残り200メートルでもう一段階ラストスパートをかけてラスト勝負だと思って走っていた」 実況「先頭でフィニッシュは井上佳奈、高楯、山形。4分23秒94」 中学最後の大舞台で全国の頂点に輝きました。 もともと、バスケに打ち込んでいた井上選手。陸上に取り組みたいと、現在は、陸上クラブの「寒河江西村山ETジュニア」で練習を積んでいます。 ETジュニア・金子拓哉コーチ「(全国大会)決勝の前に『疲れはあるか』と聞いても『全くないです』と言ってそのまま決勝で引き離して優勝したので、感覚が優れている選手」 県女子駅伝は、今回で3回目の出場。去年は、3区の中学生区間で区間賞を獲得しました。 山形チーム井上佳奈選手・高楯中学校3年「ラストはきつくても最後まで諦めずに粘り強く走ることができるのが強み。去年よりタイムを縮めてチームに貢献できるようにがんばりたい」 ETジュニアには、井上選手のほかにも、寒河江・西村山と4連覇を狙う北村山のメンバーとして4人の中学生が所属しています。 寒河江・西村山チーム斎藤和心選手・陵東中学校2年「チームが変わるのは寂しいけど、佳奈ちゃん(井上選手)に負けないような走りで頑張りたい」 北村山チーム大泉心夏選手・楯岡中学校1年「一致団結して4連覇達成できるように頑張りたい。みんなに負けたくない」 「県女子駅伝頑張るぞー」 天童・東村山チームの小岩レイラ選手(28)。 ことし7回目の出場となる天童市在住の社会人ランナーです。 小岩レイラ選手「自分ができる練習をひたすらやって周りの支えも借りながら1年間やってきた今の状態がベスト」 大学4年の時には3000メートル障害で日本選手権にも出場している小岩選手。 卒業後6年間陸上から離れていましたが、去年、天童・東村山の矢ノ目監督から出場を打診され、女子駅伝に復帰しました。 去年は2区を走り、後続との差を17秒広げる力走でトップのままタスキをつなげ、チームの3位入賞に貢献しました。 小岩レイラ選手「地元で走る楽しさを改めて知った。周りで支えてくれる人がこんなにいる。やっぱり駅伝が楽しいなって」 小岩選手は普段、山形市内の病院に勤務する看護師です。日々、患者の看護に尽力しています。 小岩選手の上司・吉田時代さん「早朝練習したり夜勤明けで午後から練習したり、彼女の中の強い意志がある。満足できる走りをしてほしい」 小岩レイラ選手「患者さんがテレビを見てくれていたので、去年駅伝に出たときも“えっ走ったの?”“また今日も走ってきたの?”と応援もしてくれて声もかけてくれるその人たちがいるから、自分は走っていられる」 小岩選手の夫・来穂さん「全力で支えたいですね本人がやり続けたいと言っているうちは」 家族や職場の応援を受けながら、目標は区間賞です。 小岩レイラ選手「チームの目標は優勝個人の目標を達成すれば優勝につながる」「まもなく30歳だが自分もできるところまで続けていきたい」 山形県女子駅伝は17日・日曜日、上山市の本庄地区公民館前を午前11時5分にスタートします。 YBCでは、大会の模様をテレビとラジオで午前10時55分から生中継でお伝えします。ぜひテレビとラジオを通しても選手たちを応援してください。