「自分の夢すら、いつか忘れる」…米国教授に学ぶ「数々の起業家たち」が陥ってきた「落とし穴」を回避する方法
資本主義の定義
事業を進める過程で、軌道に乗ってくるということは、利益が出ているということです。すると利益が出ることに囚われてしまい、目的がぶれてしまうということが起こりえます。 自動車は何のために購入するのでしょう。移動するため、多くの荷物を運ぶため、です。決して、タンクをガソリンで満たすため、ではありません。これは誰だって理解できるはずです。 ならば、こう言い換えた場合はどうでしょう。自動車を会社に、ガソリンをお金に。 会社には目的があります、ビジョンがあります。そのためにお金は欠かせません。しかし、お金を集めることが会社の目的ではない。こう言うと「資本主義というのは、お金儲け主義なんだから、企業はお金を儲けるために存在するんだ」と反論する人がいるかもしれません。 それは間違いです。資本主義とは、夢を叶えるために資本を活用する、ということです。 『繰り返される「不正事件の歴史」…経営者たちが“悪魔の囁き”から逃れるための「唯一の」方法』へ続く
山川 恭弘