ノーベル平和賞「もう一度、核兵器廃絶のために頑張ろうと感じた」…長崎市長に被災協会長
日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の構成団体の一つ、長崎原爆被災者協議会(被災協)の田中重光会長(84)らが23日、長崎市役所を訪れ、鈴木史朗市長らに、被団協のノーベル平和賞受賞決定を報告した。 【写真】第2回国連軍縮特別総会で「ノーモア・ヒバクシャ」と演説する山口仙二さん(1982年6月)
市長室前に鈴木市長や職員が並び、拍手で迎えた。田中会長は「被爆者の先輩たちの地道な努力が実った。今回の受賞でもう一度、核兵器廃絶のために頑張ろうと感じた。ぜひ力添えをしてほしい」と喜びを伝えた。
鈴木市長は「受賞決定は長崎市民全員にとっても吉報。受賞の喜びを皆さんと一緒に分かち合いながら、これを弾みに市としても核兵器なき世界に向けた取り組みを強化していきたい」とたたえた。
田中会長らはこの日、長崎県庁を訪問し、大石知事にも受賞を報告した。大石知事は「79年にわたって長崎が最後の被爆地であり続けたのは、皆さんの活動が支えになったからだと思う。長年の活動に敬意を表したい」と話した。