好調な足元から一段成長狙う神戸の老舗化学薬品メーカー
石原ケミカルは単体の製品売上高の1割を研究開発費に投じるのを長年の基本方針とする。研究開発人員は単体従業員の約3分の1(約70人)を占め、ニッチ市場で高シェアを獲得する製品を生み出す原動力だ。コロナ感染防止に努めながら、台湾での先端電子材料用メッキ液の生産立ち上げにも取り組む(写真提供:石原ケミカル)
神戸市兵庫区に本社を置く研究開発型の化学薬品メーカー、石原ケミカル(4462)が11月4日に今2022年3月期第2四半期(上期、2021年4~9月)の決算説明資料を発表した。今上期は上場来30年でもっとも高い水準で収益が推移しており、下期も好調を持続して通期は最高純益更新がほぼ確実な勢いがある。 来2023年3月期は、期初から台湾・新竹市の新たな生産拠点で、半導体用のメッキ液の生産出荷に乗り出す構えで、成長加速に向けた意欲がほとばしっている。
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古庄 英一