「海街diary」以来2回目! 広瀬すずは「四女」がハマるのか? Netflix「阿修羅のごとく」も是枝裕和監督
女優の広瀬すず(26)についての新作情報が話題だ。12月2日に行われたのはNetflixシリーズで2025年1月9日配信スタートの「阿修羅のごとく」の完成報告会見。同作は向田邦子原作で1979年から80年にかけて放送されたドラマであり、今回は是枝裕和監督がリメイクするが、ここに、広瀬が出演する。 【写真】橋本環奈、福田雄一監督から「めっちゃ元気で安心した」と評されるも、やはり「クマ」深し 作中で広瀬は四女・咲子役で登場するが、これについて本人は会見で、2015年に公開された、是枝氏が監督した映画「海街diary」との奇縁に言及。同作でも四女の役を演じたことを明かしながら、「(どちらの作品でも)四姉妹の末っ子を演じました。2度も是枝監督の作品で同じ立場の役を演じるなんて」と、不思議な巡り合わせに驚いたと語った。 本人の言葉通り、「四女」という立場を2度も演じるとなると、そこに何らかの因縁や理由を見出したくなるもの。果たして、広瀬は「四女役」というものがハマる役者なのか?はたまた、同じ是枝監督作品だから、是枝監督に好まれて、「必然的に」四女役が重なっただけなのか? ドラマに詳しいライターの木俣冬氏は「『阿修羅のごとく』は楽しみ」としながら、今回の奇縁を紐解いていく。 ■「四女役ということに注目する日刊ゲンダイさんの視点が面白いと感じます」 「阿修羅のごとく」のテレビ版を報じたNHKのウェブサイトによると、作中で描かれる4姉妹については、「女同士ゆえ、歯に衣(きぬ)着せぬやりとりをする4人姉妹が主人公。脚本家・向田邦子が、女心の奥底に潜む阿修羅のようなエゴや執念をえぐり出した、辛口ドラマである」との解説がなされている。 今回の是枝監督による作品では、長女・綱子役に宮沢りえ(51)、次女・巻子役に尾野真千子(43)、三女・滝子役に蒼井優(39)、四女役に広瀬という布陣。木俣氏は、「四女役ということに注目する日刊ゲンダイさんの視点が面白いと感じます。四女役ということに深い意味はないような気がしますが……」と笑いながら、今作の見どころを指摘する。 「『阿修羅のごとく』という名作がリメイクされて、宮沢りえ、尾野真千子、蒼井優、広瀬すずという、実力も華もある俳優が集まったということに注目したいところです。また、Netflixで配信されることで、日本のみならず海外に、日本の昭和の名作がどのように受け止められるかが気になります」 ■「いつか、次女や長女役をやる日もくるんじゃないかと思います」 4姉妹を演じる4人はもちろん、作品全体としても「お手並み拝見」といったところか。併せて木俣氏は、広瀬に2回も四女役が回ってきたことについて、同作において特に奔放さが目立つ四女・咲子の役が回ってきた理由を推察する。 「年齢的な事情に過ぎないと思いますが、口調などが幼い印象もあるのと、末っ子に対する何にも縛られない自由なイメージに、広瀬さんの雰囲気が合っているからではないかと思います」 木俣氏は続けて、「いつか、次女や長女役をやる日もくるんじゃないかと思います」とも。最後に、木俣氏は広瀬が今作に選ばれた理由について「宮沢りえさん、尾野真千子さん、蒼井優さんの3人の実力派の先輩俳優に埋もれることなく、堂々と芝居をやりあえる若い俳優としては広瀬さんがふさわしい気がします」としながら、その理由を考察する。 「是枝監督に限らず、広瀬さんを起用したい優れた監督は多くいらっしゃいますが、広瀬さんの声は甘めにもかかわらず、眼差しや立ち姿は毅然として、何かテーマ性を背負っているように見える感じに惹きつけられ、創造力を刺激されるクリエーターは多いように感じます。堂々としていて任せて安心な感じもしますし、ある瞬間、凄まじいエネルギーや情感を発揮することがあって、それが画になるのだと思います」 ポテンシャルの塊の広瀬に作品の命運がかかっているということか。 ◇ ◇ ◇ 10月、広瀬すずがインスタグラムで散髪を報告。その際、その髪型に対し、お笑い芸人・永野の髪型との類似性を指摘する声が上がった。 関連記事【もっと読む】広瀬すず新髪型公開で「永野女子」増殖再び? 2017年には吉高由里子を目指して「お笑いの永野化した」との報告がネットで相次ぐ…では、その顛末について伝えている。