親も童心に帰る? ハロウィンに親子でかぼちゃのランタン作り/札幌
【北海道・札幌】日本でも季節の風物詩になりつつあるのがハロウィン。10月末はいたるところで仮装パーティーやイベントが開催されています。 札幌市内の人気観光地の一つ、「白い恋人パーク」(札幌市西区)はその名の通り銘菓『白い恋人』で有名な石屋製菓株式会社が運営している、チョコレートの歴史や製造過程を見学できる場所ですが、季節のイベントにも力を入れています。今年冬にイルミネーションの様子を紹介しましたが、この季節はハロウィン一色。エントランス・館内・イベントすべてがハロウィンに染まっています。
日持ちする西洋カボチャを使用
その中でも今年で3年目を迎えた、本物のかぼちゃを使った「ランタン作り」が人気を博しています。当初は10月24日、31日にそれぞれ2回ずつ開催する予定でしたが、31日は3回開催に増やしたほどです。 人気の秘密は、条件となっている親子で参加すること。父親もしくは母親と子供が二人三脚でかぼちゃをランタンにしていきます。
使用する品種は、直径15センチほどの北海道産プッチーニ。西洋カボチャの一種ですが、その特徴は日持ちすること。生のかぼちゃを使用するので、この“日持ちする”ということが大切なのです。 1回のイベントで5組10名が参加し、以下の要領でランタンを作っていきます。
(1)かぼちゃの写真に顔のデザインを書き入れ、目・鼻・口の形を決める (2)かぼちゃを選び、(1)で決めたデザインをマジックで書き入れる (3)底に500円玉大の穴を開け、中身をかき出す(ワタの部分が腐る原因になる) (4)デザインがシンプルな目・鼻を先にくり抜き、最後に歯をくり抜く (5)歯は、果肉を残し皮を取り除くとぐっと表情が出る
このような手順を、カービングナイフとスプーンを使って進めていくのですが、最初は子供たちに任せていた親も、いつの間にか自分の方が楽しくなってしまい、なかなか子供たちに作業をさせない場面も。思わず童心に戻ってしまうのも、ハロウィンの魔法なのかもしれません。
ちなみにこのかぼちゃのランタン、直射日光に当てなければ1週間ほどはそのままの形で日持ちするのだとか。また、家で作るときはレンジで少し温めてから作ると、皮が柔らかくなりくり抜きやすくなるそうです。 北海道はもうすぐ本格的な「冬将軍」がやってきます。その冬に備えて、イルミネーションやクリスマスイベントが盛りだくさん。「白い恋人パーク」では今年もイルミネーションを開催する予定で、11月20日(金)から本格点灯を予定しています。 (ライター・橋場了吾)