国道249号、27日に全通 逢坂トンネル迂回路の供用開始
●中屋トンネルは25日 ●門前―珠洲53㌔往来可能に 元日の能登半島地震で一部区間が不通となっている国道249号の輪島市門前町浦上―珠洲市若山町約53キロが27日から、全線で往来が可能になる。13日、国土交通省能登復興事務所が発表した。25日に輪島市門前町の中屋トンネル、27日に珠洲市の逢坂(ほうさか)トンネルの迂回(うかい)路が供用を開始する。既に迂回路が供用されている輪島市の千枚田工区は、20日から2車線で通行できるようになる。 国道249号は国が権限代行を適用し、石川県に代わって復旧工事を進めている。中屋トンネル、逢坂トンネルの迂回路はいずれも午後1時に供用を始める。どちらも1車線を確保し、当面は地元住民や緊急車両に限って利用できる。 輪島市中心部と門前町を結ぶ中屋トンネルは9月の豪雨で出入り口が土砂で埋まった。復興事務所は県道と市道を迂回路として活用するとともに、土砂の撤去を急ぎ、年内にトンネルの通行再開時期を示す。 ●隆起海岸を活用 日本海沿いの珠洲市真浦町と仁江(にえ)町を結ぶ逢坂トンネルは、地震で隆起した海岸の陸地に延長約1・7キロの迂回路を整備した。国名勝「白米(しろよね)千枚田」の近くでは迂回路が1車線で供用しており、20日午後1時から延長約1・2キロにわたって2車線が確保される。一般車両も利用できる。 輪島市中心部と東部・町野町の間にある大川浜工区は5日に迂回路の供用が始まった。トンネル内の崩落で通行不能になった大谷トンネルループ橋工区は復旧方法を検討中で、県道を迂回路として使っている。