尿もれを助長しているのはトレーニングが原因!?丸くきれいなお尻づくりに欠かせない最新鋭マシン 尻トレ第一人者の岡部友に聞く Part3
東京都立大学・理学療法学科の神尾先生と大殿筋と尿もれの関係性について共同研究を続けている「SPICE UP FITNESS」。Part3では最新ヒップトレーニングマシンについてや、大幅に体重を増減させたゆりやんレトリィバァさんのトレーニングについて。 [初出:Woman'sSHAPE vol.28] 【動画】最新ヒップ専用マシンで尻トレで尿もれ改善&美尻!Part3
海外展示会に解剖学に…ジム進化のためのプラン
──岡部さんの近況をお聞かせください。今年は久しぶりに海外にも行かれたとか。 岡部 そうなんです。4月に世界最大のフィットネスの展示会「FIBO」が開催されるドイツに行ってきました。コロナ禍は行けていなかったので非常に期待していました。もっとも人が集まっていたのはグルーツビルダーシリーズですね。グルーツビルダーを日本で初めて導入したのはSPICE UP FITNESSで、開発したアースロー・ガルシア氏も5年以上スパイスのアドバイザーをしてくれています。そのアースローのマシンの新シリーズが世界でも注目されていて、これがこの 8月スパイスに日本初として導入されます。 ──具体的にはどんなマシンなんでしょうか。 岡部 グルーツビルダーシリーズは新しく6台発売されます。キックバックやヒップスラスト、バックエクステンションなど今までにも存在したマシンではありますが、とにかくバイオメカニクスがよく考えられていて、トレーニーの関心が高まるマシンになると思います。FIBOで実際に体験してきましたが、フォームが乱れにくくトレーニング初心者や今までお尻のトレーニングが上手くできなかった人にとてもいいマシンだと感じました。動き自体は初心者向きなんですが上級者を感動させる動きも可能なんですよ。腰や前腿を使ってしまいがちな動きでも、このシリーズでは狙ったところに効かせられるので、今まで尻トレの効果が感じられずに悩んでいた人にはぜひ試してほしいですね。 ──ほかにも解剖学の授業を受けていらっしゃいましたよね。 岡部 はい。今年はお尻(大殿筋)だけでなく、骨盤底筋や骨盤周りの筋肉の理解を深めようと思って、トム・マイヤーズ氏の解剖学の授業を受講しました。私が参加したのはアメリカで行っている授業のライブ解剖です。トムさんの解剖学は業界では有名で(トレーナーというよりは治療家、理学療法の世界において)ホルマリン漬けにされていない人体(献体)の解剖を見せてくれるので、筋膜や腱の動きまでしっかり確認できるんですよ。一度アメリカでの解剖にも参加したいくらい興味深く勉強になります。それ以外にもトムさんが来日した際は筋膜系のアプローチを座学で学びました。 ──インスタグラムを拝見していると、ゆりやんレトリィバァさんのトレーニングも長期間担当されていますよね。 岡部 ゆりやんとはテレビのダイエット企画から始まってもう6年の付き合いです。彼女は健康的な身体づくりに目覚めてから、まじめにダイエットして痩せたんですが、役作りのために35㎏以上もまた太る(筋肉も含めて)という、なかなかハードなボディメイクをしたんですよね。今は撮影が終わったので減量を始めていて、20㎏以上落としています。 ──すごい……。そんな大幅な体重の増減は岡部さんのように、プロがいないとできませんし、やっちゃだめですよね。 岡部 確かにそうですね。ゆりやんの場合、大幅増量はただの増量ではなくプロレスラー役ということもあって、筋肉をしっかりつくる増量だったので、減量では前とはまた違う身体がつくれそうで、一緒に楽しみながらトレーニングしています。
取材・文:宮部史 撮影:Ap,inc.