マートン最速1000安打でも来季の去就問題は凍結!
今季は、微妙に変化したストライクゾーンに対応できず、“審判との戦い”に神経過敏となった。マートンの調子が一向に上がってこずにスタメンからも外された5、6月には、今シーズン限りで、契約解除する方針を固めて、新外国人獲得に乗り出していたほど。推定5億円にまで高騰している年俸もネックとなっていた。 だが、その後、マートンは、3割近くまで打率を戻して潜在能力をアピール。球団内では、「東京ドームなら今のバッティングと守備力でも十分に結果を出すだろう。阪神が切って巨人で活躍されたら大変。残留も検討すべき」と、退団に対してのネガティブな意見も出始めていることも事実。クライマックスシリーズを含め、ポストシーズンの戦いが終了するまで、マートンの去就についての是非論は、一旦、凍結させておく方針を固めた。 “NPB最速”1000本安打を達成したマートンが、来季、阪神でプレーするかどうかの話は別にして、この先、ますます過熱していく優勝争いに赤毛の助っ人が、そのカギを握る重要なポジションにいることだけは間違いない。 (文責・本郷陽一/論スポ、スポーツタイムズ通信社)