倉敷の帆布メーカーを舞台にした、中川正子写真集『An Ordinary Day』
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■創業135年となる工場のある一日 江戸時代初期にはじまった綿花の栽培から、繊維産業のまちとなった岡山県倉敷市・児島。 【写真で見る】〈倉敷帆布〉工場内の「ある1日」を切り取った写真 そんな土地柄、デニムと並んで、このまちで有名になったのが「帆布」です。 同地で1888年に誕生した〈倉敷帆布〉は、日本人の細やかな業が反映された最高品質の帆布メーカー。時代の移り変わりに適応しながら130年もの間、技術をアップデートし続け、しなやかさと強さを併せ持つ糸で、高品質で味わい深い帆布プロダクトをつくっています。一級帆布は、バッグやシューズはもちろん、日用品から工業用にまで幅広く使われているんだとか。 脈々と歴史を重ねる同メーカーですが、昨年2023年12月6日に、その断片を収めた一冊の写真集『An Ordinary Day』を発売しました。 それは、美しい光をとらえた写真が印象的な中川正子氏を写真家に、創業135年となる工場の“ある一日”を彼女の視点から切り取った、業への慈しみの想いと工場で働く人々の実直さが現れた、唯一無二の一冊。クラウドファンディングでの260名もの人々の支援を受けて、かたちになったといいます。 ページをめくるたび、工場の息遣いがすぐそばで聞こえてきそうです。その歴史に思いを馳せ、大切に大切に眺めていたくなることでしょう。購入は倉敷帆布オンラインストアで可能です。 information 中川正子写真集『An Ordinary Day』 仕様:袋綴じ・オープンバック製本 版型:182mm×238mm 販売価格:4620円 表紙:全6種 デザイン:飯田将平 ido 編集:猪飼尚司 発刊元:倉敷帆布株式会社 *価格はすべて税込です。 writer profile Kanae Yamada 山田佳苗 やまだ・かなえ●島根県松江市出身。青山ブックセンターやギャラリースペース、ファッション・カルチャー系媒体などを経て、現在フリーのライター、編集者として活動中。まだまだ育ち盛り、伸び盛り。ファッションと写真とごはんが大好きです。 【コロカルニュース】とは? 全国各地の時事ネタから面白情報まで。コロカルならではの切り口でお届けする速報ニュースです。