米カリフォルニア山火事、1.3万人に避難命令 高温注意報も
(CNN) 米国西部で広範にわたり高温が続く中、カリフォルニア州北部では山火事が拡大し、多くの住民に避難命令が出されるなど影響が広がっている。 【写真】山火事により上空に立ち上る煙 州都サクラメントの約105キロ北に位置するビュート郡の保安官事務所によると、2日夜にオロビル市の住民約1万3000人に避難命令が出された。カリフォルニア消防当局によると、同市の山火事は全く鎮火できていないという。 同州では来週まで高温が続くと予想されており、乾燥と相まって山火事のリスクが高まっている。 ニューサム州知事は、州兵の動員など対応要員を確保すべく、山火事が発生している地域に非常事態宣言を出した。 カリフォルニア消防当局によれば、消防士1400人超が消火作業にあたっており、4人が負傷した。火災は14平方キロメートル以上に拡大しており、3日正午の時点で鎮火率は0%だという。 サンフランシスコとロサンゼルスの中間に位置するフレズノ郡では約52平方キロメートル以上が焼失し、鎮火率はわずか26%となっている。 4日の独立記念日を前に、サンフランシスコの気象当局は花火など屋外での火の使用は控えるよう呼びかけている。 中南部の一部と西部では今週、極めて厳しい暑さが予想されている。サクラメントなどでは今週、気温が40度を超える日が続く見込みで、カリフォルニア州の大半で高温注意報が発令されている。 また熱波は週末までに北西部や南西部アリゾナ州の一部にも広がると予想されている。