「球界制度」のスタートに…?かつて契約金ゼロだった選手(4)逆輸入ドラフト入団も
ドラフト会議で支配下指名された選手には、契約金というものが支払われる。「退職金」とも言われる契約金は選手にとって大切なものだが、過去には「契約金ゼロ枠」という制度があり、その枠で指名された選手も複数存在する。そこで今回は、契約金ゼロでプロ野球の世界に飛び込んだ選手を取り上げる。
塩屋大輔
投打:左投左打 身長/体重:173cm/75kg 生年月日:1976年9月6日 経歴:明徳義塾高 – 亜細亜大 – 米独立リーグ ドラフト:2002年ドラフト7巡目 オリックス・ブルーウェーブ(現:バファローズ)の契約金ゼロ枠で入団した塩屋大輔は、異色の経歴を辿った選手である。 明徳義塾高では甲子園出場は叶わず、亜細亜大に進学した塩屋。1年春から主戦格としてリーグ戦で好投を見せた一方、2年時に同大学を中退してアメリカ独立リーグへの挑戦を決めた。 ただ、試合には出場できないまま帰国し、NPBの入団テストを受けるも不合格が続いた。それでも、2002年にオリックスの入団テストを受けて見事合格。ドラフト7巡目で入団を果たした。 プロ1年目から一軍で3試合に登板した塩屋。しかし、故障の影響もあって投手から野手に転向するなど苦しみ続けた末、2005年オフに戦力外通告を受けた。 波瀾万丈の野球人生を過ごした塩屋だったが、一心不乱に駆け抜けたプレーヤーだった。
ベースボールチャンネル編集部