CO2削減のカギは地中にあり?「CCS」関連の有望11銘柄
海外ではすでに実用化されているCCS。日本でもようやく本格的な取り組みが動きだそうとしている(イメージ画像:Fahroni/PIXTA)
火力発電所などから出る二酸化炭素(CO2)を分離・回収し、地中などに貯留する、CCS(Carbon dioxide Capture and Storage)という技術。日本ではまだ実験段階だが、海外ではすでに実用化されている。 エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)によると、2020年時点でアメリカ、欧州、オーストラリアを中心に世界で26のCCS施設が稼働。年間4000万トンのCO2を貯留しているという。 日本は2020年10月、2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする「カーボンニュートラル」を宣言した。世界的にも再生可能エネルギーへのシフトが加速している。 しかし、仮にすべてのエネルギーを再エネ化しても、それを使った生産活動によってCO2は排出される。CO2は植物が光合成することによって吸収されるが、それだけで全体としての排出をゼロとできるか、未知数だ。すなわち、再エネだけではカーボンニュートラルは難しい。そこで世界が注目するのがCCSなのである。
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野津 滋