あてはまる数が多ければ致命傷に…株で失敗する人に共通する「10の思考パターン」【元証券マンが解説】
7.含み益だったものが含み損になることを極端に悔しがる 投資した銘柄の株価が思惑通りに上昇し、もっと上がることを期待して保有していたら、突然下落に転じて一気に含み損になることがあります。株でうまくいかない人の中には、気持ちの切り替えができずに尋常ではない悔しがり方をする人がいます。 「あのとき、早めに利益確定しておけばよかった」という教訓が頭に強烈に刻み込まれた結果、「利益が出たら早く売らないといけない」という思考になってしまいがちなのです。 こうなると、常に小さな利益で売却することになるので、利益を大きくすることができません。投資で常に勝つことはできないので、気持ちを切り替えることが重要です。 8.損切りするときは、せめて利益確定も一緒にしたいと考える 上昇する根拠のない含み損銘柄を損切りすること自体は、正しい行動です。ただ、一緒に行おうとする別の銘柄の利益確定も正しい投資行動かどうかは別問題です。この先もまだ上昇が期待できる銘柄を売却してしまっては、将来の利益を失ってしまうことになります。 本来、損切りと利益確定は完全に別モノです。損切りの痛みをカバーするために利益確定するのは感情的な売買であり、最適な投資行動ではありません。 9.利益が乗っているものから決済しようとする 利益が乗っている銘柄に対しては、「この利益がなくならないうちに早く確定しておきたい」と考えてしまうのも、トータルでの負けにつながりやすい思考パターンです。その背景には、今は含み益が出ていても、株価がいつ下落に転じて含み損になってしまうかわからない、という不安と恐怖があります。 こうした人ほど、本当に含み損になってしまうと、損切りすることができずに塩漬けにしてしまいます。この思考パターンに沿った投資判断を続けていると、うまくいっても微益しか出せず、うまくいかない場合の損失が大きくなるので、投資をするほど資産は減っていくことになります。 10.利益確定した後の値動きには興味を持たない 上を見ればきりがないのだから納得できる利益を出せればそれでいいじゃないかという考え方も悪くはないのですが、上昇する銘柄の利益をどこまで伸ばせるかがその人の投資パフォーマンスを大きく左右するので、そこはもう少しこだわってほしいところです。 利益確定のタイミングは適切だったか、もっと利を伸ばすことができなかったかを検証し、次に生かせる人のほうが、その後のパフォーマンスを改善できる可能性が高いことは言うまでもありません。 かぶカブキ 元証券マンの個人投資家 ※本記事は『決算書3分速読から見つける10倍株ときどき50倍株 2年で資産を17.5倍に増やした元証券マンの投資術』(KADOKAWA)の一部を抜粋し、THE GOLD ONLINE編集部が本文を一部改変しております。また、投資による結果に編集部は一切責任を負いません。投資に関する決定は、自らの判断と責任により行っていただきますようお願いいたします。
かぶカブキ