LINEのユーザー数が世界総計4億人を突破 ── プラットフォーム化による功績と今後の壁
そしてLINEは、もう一歩新しい領域へと進み始めました。2月26日に開催した新サービス発表会「LINE Showcase 2014 Feb.」では、API(Application Programming Interface)公開により公式アカウントの機能を拡張した「LINE ビジネスコネクト」、LINEユーザー同士だけでなく固定電話や携帯電話にもかけられる有料通話サービス「LINE電話」、プロ・アマチュア問わず誰でもスタンプを作成して「LINE STORE」で販売できる「LINE Creators Market」を発表。すでにLINE ビジネスコネクトは2月26日より受付中、LINE電話は3月17日よりAndroid向け先行サービスを開始、そしてLINE Creators Marketは4月17日に審査ガイドラインの公表およびクリエイターとスタンプの登録受け付けを開始しています。そのほか、個人向けに試験運用を開始していたECモール「LINE MALL」の販売手数料を撤廃するという3月6日の発表も、業界関係者に大きなインパクトを与えました。 こうしたLINEの歩みは、単なるコミュニケーションツールの枠を超えて社会インフラへと成長しつつあり、収益についてはさらなる増加が見込めるでしょう。ただし、“5億ユーザー突破”の目標を実現するには、北米や欧州で高いシェアを誇るメッセンジャーアプリ「WhatsApp」という壁が存在します。しかも、WhatsAppは米Facebookによる買収計画が進んでおり、この融合が新たなムーブメントを起こす可能性もあります。 LINEがどこまでワールドワイドでのシェアを伸ばせるのか、そこが今年の大きな注目ポイントになりそうです。