米で作る「指定ごみ袋」 全国初、新潟市が地元産で
「資源米」で環境、農家に配慮
新潟市が市内産米を原料にした指定ごみ袋を導入した。全国初の試みで、袋の原料には米を1割(1袋2グラム)使い、2023年産では500万枚製造する。水田面積日本一の米どころであることや環境に配慮した取り組みを広くPRする。 同市は50年までに二酸化炭素(CO2)の排出を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」を目指し、バイオマスプラスチックの利用を進めている。今回の指定ごみ袋導入は、その一環。 原料向けとなる米を「資源米」とし、23年産は7・7ヘクタールで栽培した。袋1枚当たりCO2の排出を1割削減できるという。24年産でも取り組みを継続する考えだ。 資源米を栽培した農家によると、国からの補助金などを加え、一般的な主食用米と同等の手取りが確保できるという。市は「手間の少ない資源米を作ることで、担い手の作業負担の軽減にもつなげたい」(環境部)と話す。
日本農業新聞