笑顔の国学院大・柳舘憲吾（左）と當山渚（右）＝神宮球場（撮影・塩浦孝明）

東都大学野球秋季リーグ第5週第1日（22日、神宮）1回戦3試合が行われ、勝ち点3の2位国学院大は東農大に9―0で先勝し、優勝の可能性を残した。ドラフト候補の国学院大・柳舘憲吾内野手（4年）が四回に3号ソロを放つなど3安打2打点の活躍を見せた。勝ち点4の首位青学大は延長十回タイブレークの末、中大に1―0で先勝。23日の2回戦に勝つか、国学院大が東農大に負ければ4季連続制覇が決まる。亜大は8―3で日大を破った。 ドラフト会議が24日に迫る中、プロ注目の国学院大・柳舘が躍動した。四回に今秋トップの第3号となるソロを放ち、悠然とダイヤモンドを回った。 「（本塁打は）打った瞬間だった。チームのために一本でも多くと思って打っている」 7－0の四回。先頭で打席に立つと、4球目の130キロ直球を右翼席へ叩き込んだ。一回に中前打、二回には左前適時打を放つなど、3安打2打点。通算9本塁打とし、大台まで1本と迫るが「（記録は）そこまで気にしてない。チームが勝てるように打点を稼いでいくことをやり切れたら」とした。 3年春には打率・375（48打数18安打）で首位打者。今春の大学日本代表にも選出された左の強打者だ。プロ志望届を提出して吉報を待つが、「打線の中心として相手をどう攻略するか考えていれば、ドラフトがどうとかはちょっと言っていられない」と次戦に目を向けた。（児嶋基）