千葉県内企業の女性管理職の割合は平均11％で、前の年をわずかに上回ったものの、依然として低い水準にとどまっていることが民間の信用調査会社の調べでわかりました。 　帝国データバンク千葉支店は2024年7月、県内企業766社を対象に「女性登用に対する意識調査」を行い、324社から回答を得ました。 　それによりますと、県内企業の女性管理職の割合の平均は11％で、前の年よりも0．7ポイント増加しました。 　ただ、政府目標である「女性管理職30％」に該当する企業は13．9％にとどまっていて、管理職が「全員男性である」企業は45．4％に上っています。 　女性管理職の割合が上昇しない要因や課題を訪ねたところ、「女性従業員の家庭と仕事の両立がしにくい」が50．6％で最も多く、「日本社会の性別役割分担意識の存在」、「女性従業員が昇進を望まない」が続きました。 　帝国データバンク千葉支店は「人手不足が深刻化する中、女性活躍を推進する重要性が高まっている」としたうえで、「役割分担意識が広く根付いていて、その意識改革が求められる」と指摘しています。