楽天G赤字続くも 三木谷会長兼社長「大変な勢いで契約増加」
楽天グループの2023年1~9月期の最終損益は2084億円の赤字でした。前年同期は2625億円の赤字で、赤字幅は縮小しましたが、楽天モバイルの設備投資費用が重荷となる構図が続いています。ただ、楽天モバイルの9月時点の契約数は512万件と3か月前に比べて、7.3%増えました。楽天Gの三木谷浩史会長兼社長は契約数が増えていることについて、「足元は大変な勢いで契約数が増加している。入るところも大きいが、脱退率が大幅に下がったのが要因だ」と話しました。 売上高にあたる売上収益は前年同期比10%増の1兆4912億円でした。赤字の主因となっている携帯電話事業の営業損益は2662億円の赤字でした。前年同期の3714億円の赤字から、赤字額は縮小しました。楽天モバイルの今年度の設備投資額を当初2000億円としていましたが、この計画を下回る予定だと明かしました。三木谷浩史会長兼社長は「他社との協力関係を使いながら、無駄なものは借りるという形で投資を減らしたい」と述べました。 また、楽天証券ホールディングス(HD)傘下の楽天証券の追加出資の受け入れを発表しました。みずほフィナンシャルグループ(FG)が約870億円を追加出資し、みずほFGの楽天証券の保有比率は、現在の19.99%から49%に上昇します。 さらに、社債の返還については、「銀行にコミットしてもらっているので、社債の返還は全く問題ない」と強調しました。