シシャモずしの「大豊寿司」閉店 道内外から常連客「本当にさみしい」 北海道・むかわ
【むかわ】胆振管内むかわ町の名物シシャモずしで知られる「大豊寿司(ずし)」が17日、シシャモの資源減の影響で閉店し、45年の歴史に幕を閉じた。最終日は道内外から常連客が駆けつけ、親しんできた店との別れを惜しんだ。 【動画】今季は「キラキラスノーマテリアル」 札幌市電 雪ミク電車公開 この日、シシャモずしは十勝管内広尾町産を用いた2人前のみで、シシャモの揚げ物やマグロのすしなどを提供。来店客は「シシャモずし以外も、やっぱり大将の腕はいいな」「店もシシャモの漁獲も復活しないかな」と2代目店主の鈴木佑介さん(38)に語りかけた。 シシャモずしは淡泊で上品な味わいが特徴。10年以上毎年来店してきた京都市の会社員(53)は「本州では食べられない貴重な味。本当にさみしい」。鈴木さんは「各地から多くの人に集まっていただき感謝しかない。閉店しても、むかわではシシャモの資源回復に向けた活動が続いているので、また訪れてほしい」と話した。