【嘘か本当かQ&Aで解説！】無農薬との違いは？誰の肌にも合う？etc.正しく理解しておきたいオーガニックコスメ事情
最近、「オーガニックコスメ」というワードが一般化してきた。スキンケア、メイク、UVケア、ボディケアなど、多くのオーガニックアイテムが登場する一方で、誤解されがちな点もある。 ▶︎すべての写真を見る 今回は、そもそもオーガニックとはどういうものなのかという基礎から、オーガニックコスメにまつわる知識をQ&Aでお伝えする。
Q：そもそも「オーガニック」とは オーガニックとは、健やかな自然環境と社会環境であるために、化学的に合成された肥料や農薬に頼らず、水や土、太陽などの「自然の力」を活かした生産・加工方法のこと。「オーガニック食品」のほかにも、「オーガニックコスメ」「オーガニックコットンを使用した衣服」などさまざまなオーガニック製品が存在している。国によってオーガニックの基準は異なるが、主には認証マークを取得したものに限り、「オーガニック」と記載することができる。 Q：「ボタニカル」とは ボタニカルとは、「植物由来の」という意味。「ボタニカルシャンプー」などと言われるように、植物から抽出した成分を使用して作られている製品のことを指す。植物由来の成分がひとつでも配合されている場合に「ボタニカル」と名乗ることができるため、「オーガニック」のような厳しい基準や認証はない。 Q：「無農薬」とは 無農薬とは、農薬を使用せずに作られた農作物のことを指す。「オーガニック＝無農薬」と思われがちだが、「オーガニック」と表示されている場合でも、使用が認められている農薬もあるため、完全な無農薬ではない場合もある。 Q：オーガニックコスメは肌に優しくて誰でも合うってホント? 一般的に、オーガニック原料でできたコスメは肌に心地良いと言われているが、誰の肌にも合うとは限らない。乾燥肌、オイリー肌、混合肌等、肌質や、オーガニックコスメに含まれるオーガニック成分の違いによって、感触が変わる。自分の肌質とそのコスメの成分の相性を試しながら使うことが大切になる。 Q：合成成分が入っているオーガニックコスメもあるってホント？ 「オーガニック」と聞くと、自然由来で化学物質が入っていないイメージがあるかと思うが、日本の制度では、原料や製品がオーガニック認証をいっさい取得していないものでも、オーガニック栽培している原料が配合されていることが事実であれば「オーガニックコスメ」と言うことができる。そのため、ブランドの理念や製造背景など知り、自分の目で正しいオーガニックを見極めて選択することが必要。 Q：オーガニックコスメとナチュラルコスメは違う？ オーガニック原料を使用しているメイクやスキンケアなどの化粧品のみがオーガニックコスメと謳うことができる。一方、「ナチュラルコスメ」は、天然由来の原料を使用し、化学合成物質をまったく使用していないか、極力控えて作られたコスメのことを指す。ナチュラルコスメの天然由来原料に、オーガニック原料が含まれているとオーガニックコスメとなる「ナチュラル」や「自然派」という表現も曖昧で、「ナチュラルコスメ＝天然由来100%」ではないため、成分やブランド、メーカーのポリシーの見極めが必要だ。 Q：オーガニック認証マークがついていれば安心？ オーガニック認証マークは第三者機関が設けた厳しい基準をクリアした証明バッジのようなもの。ただ、認証機関の基準はさまざまで、安全性が認められた石油由来成分を配合できる機関もある。その一方、認証マークを取得していなくても、こだわりのオーガニック原料を使用し、天然由来100%の原料で作られたオーガニックコスメもたくさんある。ブランドの理念や背景をしっかり知ることも「真のオーガニックコスメ」を見極めるひとつの方法。 Q：オーガニックコスメは肌に優しいからそのまま寝てもそこまで負担は無いってホント? 肌に優しいオーガニックコスメといえど、メイクを落とさずに寝てしまうと肌に大きな負担をかけてしまう。皮脂や汗がそのままになるとニキビや吹き出物の原因になったり、メイクが皮膚呼吸の妨げとなり肌のターンオーバーが乱れてしまったりする。さまざまな肌トラブルの原因となってしまうため、「メイクはその日のうちに落とす」を習慣にしよう。 POW-DER＝文
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