廃棄物処理の問題を抱えていた川越建材興業(三重)が破産
(有)川越建材興業(資本金500万円、登記面=三重県四日市市大矢知町大城3097-2、代表清算人舘紀子氏)は、4月8日に津地裁四日市支部より破産手続き開始決定を受けた。 破産管財人には、板垣謙太郎弁護士(ソレイユ経営法律事務所、三重県四日市市西浦1-1-7、電話059-350-2551)が選任されている。財産状況報告集会期日は6月28日午前11時。 当社は、1970年(昭和45年)4月に設立され、土木工事や産業廃棄物運搬処理を手がけ、92年2月期には年売上高約3億7000万円を計上していた。 しかし、処分場外への廃棄物の投棄を行うなどの問題を抱えていたなかで、当時の代表が死去したことで事業は休眠状態となっていた。2007年1月に三重県から産廃物の飛散や流出などの対策を取るよう措置命令を受けたにもかかわらず、期限の2008年12月までに対応せず、社会問題化しメディアでも大きく取り上げられる事態となっていた。 当社は、2009年4月30日に株主総会の決議により解散していたが、その後も再三にわたり警告を受けていたにもかかわらず改善が認められなかったとして、2012年10月に産業廃棄物の不法投棄により津地検四日市支部に書類送検されていた。 負債は、三重県による代執行費用などの約36億円。