『今日好き』crhug(たつや&さんざ&はなみち&くにはる)インタビュー レコーディングで流した涙のワケ
現役高校生たちが2泊3日の修学旅行に飛び出し、運命の恋を見つける恋愛番組『今日、好きになりました。』(ABEMA)。同番組では『Bouquet by 今日好き』として、2024年3月までの期間限定で、ふた組のアーティストが精力的な活動を展開している。 【写真】たつや&さんざ&はなみち&くにはるの撮り下ろしカット そのうち、たつや(南平達矢)、さんざ(久保田燦)、はなみち(植野花道)、くにはる(國本陽斗)の4名で構成される男子ユニットが、crhug(クルハグ)。彼らの新曲となる秋ソング「Painful Love」が、11月1日に配信リリースとなる。 とにかくボケとツッコミが絶えなかった今回の取材。はなみちの成長劇や、たつやのスランプなど、詳しく振り返るヒマがないくらいにメンバーの個性が爆発した様子が、文章越しでもものすごい濃度で伝わってくれると思う。(一条皓太) ・「音楽は国境を越えるんですよ」(さんざ) ーーこのメンバーで活動を始めたのは、前回の夏ソング「Zero Distance」から。アーティストデビューを特に実感する瞬間はありましたか? crhug(たつや&さんざ&はなみち&くにはる) たつや:下北沢の服屋を訪れたときですかね。偶然にも「Zero Distance」が流れていてうれしかったです。はなみちと一緒に行った飲食店でも耳にしたよね。 はなみち:そうそう。というか下北沢の服屋なんて、めっちゃおしゃれ(笑)。 さんざ:この間、渋谷の道玄坂でもarban(女子ユニット)の「Darling」が流れていたわ。アーティスト活動なんて人生初の経験だし、オレのタイの友だちも聴いてくれとった。 くにはる:海外のインフルエンサーさんが踊ってくれていることもあるらしいよね。 さんざ:やっぱり、音楽は国境を越えるんですよ。 ーー新曲となる秋ソング「Painful Love」はどんな楽曲でしょうか。 オンエアでは「エモい」「カッコいい」「英語が多い」「意外と難しそう」なんて声が挙がっていましたが。 さんざ:その通りです(笑)。難易度がレベチだけど……いい曲。 たつや:「Zero Distance」よりも遥かに難しかったよね。キーの高さも、高くもなく低くもなく、本当にナチュラルな歌声を求められて。英語のフレーズが多くて、発音、イントネーションやニュアンス表現と、本当に多くのことを求められました。 ーーオンエアでは「ドライブにぴったり」なんてコメントもありましたね。このなかで車の運転免許を持っているのは? たつや:僕だけですね。ただ、まだ取ったばかりで。 さんざ:たつやの運転で、夜ドライブの企画でもしようや。それこそ、秋ソングではarbanとMVの再生数対決もするわけだから、「Zero Distance」を流して選挙カーみたいに全員で歌ってみるとかどう? なんにせよ、たつやしか運転できるメンバーがおらんからな。頼むぞ、たつや! はなみち:スタッフさん、マジでお願いします。 たつや:逆に、みんなはオレの運転でいいの!? さんざ:全然ええよ。お前になら命だって預けるわ。 くにはる:しかも全員分。crhugの命を懸けて運転して。 はなみち:まずはドライブ企画に向けて、運転の練習から始めよう。 たつや:(こちらの方をちらり) ーー私からはなにも言えないので(笑)。 たつや:唯一の助け舟が……。 全員:(爆笑) ーーさて、今回の楽曲やMVにも、メンバー各自の見せ場や聴かせどころも用意されていると思います。たとえば、くにはるさんパートのどこがよかったかを、ほか3名が紹介するといった形式で、お互いのおすすめポイントを教えてもらえますか? くにはる:(メンバー3名の方を見て手招きしながら) さんざ:どうしたん? めちゃめちゃほしがってるけど……。 くにはる:いいところ、いっぱいあるやろ。 さんざ:パッと出てくるものが……。 くにはる:なんでないねん(笑)。 さんざ:ウソですよ(笑)。楽曲の最後に、はなみち、オレ、たつやの順で〈Painful Love〉と歌うところで、くにはるがコーラスを重ねてくるところ。シュッと、一瞬だけ出てくるのが面白くておすすめです。 はなみち:あの部分、面白いよね。オレは? 全員:(笑いながら沈黙) はなみち:あれ? くにはる:はなみちは演技力。涼しい表情がカッコよかった。 ーー続いては、たつやさん。 くにはる:ないですね(笑)。 ーー最初は必ず「ない」の下りが挟まれるんですね。 はなみち:(笑)。MVでのビジュアルがとてもよかった! 金髪にメガネが似合っていたし、今回のビジュアル担当です。 くにはる:あと、今回のカメラ王。 さんざ:そうそう。今回のMVは企画から撮影まで僕たちの自力なんですけど、たつやは映像カメラマンとしても頑張ってくれたんだよな。で、オレのいいところは? たつや:ないです(即答)。 はなみち:ないです(即答)。 くにはる:ホンマにないわ。ごめん(即答)。 さんざ:もう脱退しちゃおうかな……。 全員:(爆笑) はなみち:さんざくんは、秋ソングのまとめ役で、色々な方針を決めてくれました。 たつや:ほとんどMV監督だよね。今回は、はなみちとさんざを中心に、映像のアイデアをたくさん出してくれました。本当にありがとう! ・「自分の歌っている姿を観るのは、やっぱり恥ずかしいですね」(たつや) ーーはなみちさんとは、りんかさんとのカップル成立記念インタビューでもお会いしましたが、その際にご自身の恋愛を通して感じたことを、cthugの活動にも還元したいとお話をしていましたね。 さんざ:ええこと言ってくれるやん。 たつや:いまいちばん青春しているメンバーだからね。 くにはる:はなみちは僕らと1歳違いでいちばん若いからこそ、しっかり青春してもらわないとな。 ーーとはいえ、はなみちさんは「Painful Love」レコーディング後、“年下なことを理由に遠慮してはいけない”と気づき、涙を流す場面もありましたね。 さんざ:オンエアを観てビックリしたわ。 くにはる:はなみち、強くなったな。 たつや:リアタイしていて、本当に泣きましたね。 くにはる:オレは……はなみちを抱きしめていたかな。 はなみち:(笑いながら沈黙) ーーなんでしょう、感じ方は人それぞれということで(笑)。そのほかにも『Bouquet by 今日好き』では、プリプロ、ボイトレ、レコーディングと、みなさんの歌っている姿が約1時間近い長さでオンエアされています。一般的なアーティストであれば、レコーディングの様子などはあまり見られないもの。この番組ならではの部分だなと感じました。 たつや:そうは言っても、自分の歌っている姿を観るのは、やっぱり恥ずかしいですね(笑)。 くにはる:自分の歌声を客観的に聴く機会が珍しいからね。「こんな声してたっけ?」ってビックリする。でも、恥ずかしい反面、やっぱり勉強になるよ。 はなみち:そういえば、おばあちゃんが「Painful Love」のプリプロ映像を観てくれたらしくて。「Zero Distance」と比べて歌が上手くなったと褒めてもらえました。 ーーすでに話題には挙がりましたが、MVの出来栄えはいかがでしたか? くにはる:カッコいいし、エモい! 全員がファンの皆さんに向けて、ギャップを見せられるように頑張りました。ただ、僕だけなぜか、カメラが回った瞬間に、他のメンバーからくすくす声が聞こえてきて。 たつや:違うんですよ。くにはるはいつもふざけているから、カッコいいのがらしくないなって。 くにはる:それでいうと、さんざもそうだから。 さんざ:オレはいつもカッコいいやん。 全員:(沈黙) ーー最後に、少し気が早いのですが、冬ソングはどんな楽曲になると想像していますか? みなさんの期待するポイントなどを含めて教えてください。 さんざ:たぶんだけど、玉置浩二さんの「メロディー」になると思います(と語りながら、玉置浩二の深めな歌声をマネするさんざ)。 くにはる:オレはバラード系がいいな。 たつや:アップテンポな楽曲は? さんざ:冬くらいはローテンポがええな。 はなみち:ローテンポだと、ピアノイントロなのかな。といったように、メンバー全員、本当に楽しみにしています! ーーこれで本当に玉置さんの書き下ろしだったら驚きですね(笑)。 さんざ:そうしたら全員、玉置さんリスペクトでマイクを胸の位置にして歌いますから! ・crhugがおすすめ! この秋にハマっている1曲 インタビューのおまけとして、crhugのメンバーがそれぞれこの秋にハマっている1曲を教えてくれた。前回同様、懐かしの楽曲から、はなみちが愛するTOMORROW X TOGETHERまで、幅広いラインナップをご覧あれ。 たつや WATWING「Honey, You!」(2022年10月リリース) crhugの活動が始まってから、ボーイズグループの楽曲を意識的に聴くようにしています。WATWINGのような曲調の楽曲を歌うこともあるのかな? さんざ 徳永英明「恋におちて-Fall in love-」(2007年7月リリース) 10月末、秋の気候や雰囲気を楽しみつつ、散歩をしながら聴くのがおすすめ。夜風が全身にジャストで沁みます。 はなみち TOMORROW X TOGETHER「紫陽花のような恋 (Hydrangea Love)」(2023年7月リリース) 優里さん書き下ろしの歌詞が最高。サビの〈君が好きだ 君が好きだ〉で、オレも好きだって感情になる。やっぱりTOMORROW X TOGETHERやんなぁ。 くにはる サザンオールスターズ「涙のキッス」(1992年7月リリース) お父さんが聴いているうちに、勝手に好きになっていました。ちょっと懐かしのセレクトです。
一条皓太